NGT事件につき、第三者委員会報告書、マスコミ記事、メンバー達の発言、弁護士の見解等々を比較・整理し、何が「確かに言えること」かを整理します。

当ページは、NGT48のメンバーであった山口真帆さんが、2018年12月8日に自宅マンション玄関で、男2人に襲われ、顔を掴まれるなどした事件(暴行の事実認定と根拠も参照)の顛末を扱う。
また、上記事件に際し、メンバーを守るべきNGT運営が、なぜか被害者である山口さんを圧迫して事実上追放した問題と、それらによる影響、2020年にNGT48で起きた安全管理問題・運営の問題を扱う。
当サイト全体の方針と同様、あくまで「何が明らかになっているか」を整理する事に努める。
また、本ページは「詳史」として拡充を続ける。略史についてはトップページ内の略史節を参照。

「NGT事件」はマスコミが報じたもののうち、未解決事件だけで合計7件以上ある。詳細はNGT事件(広義)一覧を参照。



相関図(略図)

本相関図は判明している事実の中だけでも、ごく一部である事に注意。配布条件についてはマークの通りであるが、その説明はページ「相関図」を参照。

NGT事件詳史

前史:既に連続していた事件、防犯崩壊

2018年12月8日に、当時NGT48メンバーであった山口真帆さんが、男2人に自宅玄関で襲われた事件より前にも、NGT48では、自宅特定、頻繁な尾行、殺害予告、玄関前での不審者出現、果ては連続拉致未遂事件まで起きていた。
マスコミ報道されたものだけで、2018年12月までの間での未解決事件は5件以上。山口真帆さんが襲撃されたの未解決事件も1件ある。
NGT48のみならず、AKBG全体で厄介と呼ばれる悪質ファン集団が跳梁跋扈しており、治安はかねてより懸念されていた。
これらの事件に、運営が効果的に対処した様子は全く無く、その無為無策が後述する事件の発生の素地となったと言っても良い。
詳細はNGT事件(広義)一覧参照。

元々山口真帆さんが襲撃される事件の以前から、暴行犯は山口さんにストーカー行為を行っていた。それはイベント時にほぼ公然と行われ、例えば「佐渡ときマラソン 山口真帆」と検索すれば、のちの暴行犯となった男性が山口さんにつきまとっている様子の画像等が容易にヒットする(2016年4月の出来事)。
2018年12月8日事件において「山口と犯人は顔見知りw」と、事件を矮小化しようとする一部の悪質な試みが絶えないが、確かに暴行犯の顔を山口さんは知っていた。但しそれは「ストーカーとして」である。

なお、「顔見知りだから大した事件じゃないw」と矮小化を試みるストーカー予備軍として、人望民と呼ばれるNGT48ファン一部過激派が現存するが(詳細は人望団を参照)、そもそもストーカーの9割以上のケースで、加害者と被害者の間に面識がある(あんしんコラム 第95回(セコム)
2019年のストーカー被害相談件数のうち、「面識なし」は7.9%であるが、これでも「面識なしのケースが増加傾向」と評される(セコム2020.6.10)。
「顔見知りだから大した事無い」と事件を矮小化するのは不可能である。

既にNGT48では、2016年から2018年にかけて、自宅特定ストーカー事件、殺害予告事件(モデルプレス2018.06.10)、拉致未遂事件(オリコン2018-08-14)等が頻発しており、防犯状況は最悪であった。
様々な不審な事象を、NGT48のチームG副キャプテンを務めていた山口真帆さんも感じており、マンション内のエレベーター、廊下、玄関まで、帰宅の度に最大限の警戒を払っていた。

2018年の「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」における、山口真帆さんのファンに対する公約が「今の部屋を引っ越す。引っ越し荷物だけをSHOWROOM配信で紹介する」であった事も(AKB48公式サイト AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙アーカイブ)、数々の不審な事象に不安を抱いた山口真帆さんが、安全のための転居を考えたためであったと広く理解されている。

12月8日、山口真帆さんが襲われる事件発生

2018年12月8日に、NGT48のメンバーである山口真帆さんが、NGT48劇場における夕方の公演(17時30分開演)の終了後、メンバーを送迎するためのマイクロバスに乗って帰宅した際(20時40分頃)、マンションの自分の部屋に入ろうとしたところ、向かいの部屋から出て来てドアを抑えて侵入してきた男2人に襲われた。山口さんは顔を掴まれ、マンションエレベーターから別の住人男性が降りて来るまで、犯人らに山口さんは抵抗し続けた(第三者委員会認定の暴行態様)。 襲撃犯達は、メンバーが以前住んでいた、山口さん宅の向かいの部屋から出て来た。その向かいの部屋が、かつてメンバーが住んでいた部屋であった事や、犯人達が別のメンバーに何かを言われた事が凶行の契機であった事をほのめかした事から、のちにメンバーの関与有無・関与態様が問題となる。

「該当する向かいの部屋には別のメンバーが住んでいた事がある」までは、議論の余地の無い事実である。ラジオ番組でも山口さんが、向かいの部屋のメンバーに誕生日プレゼントを持って行った出来事を2017年10月28日に語っており(ラジオ番組:2017.10.28、PORT DE NGTには該当するメンバーも出演していた)、メンバーにもファンにも広く知られていた。論点となっているのは「事件当時、向かいの部屋は誰名義で、誰が利用していたか、そしてその管理は該当メンバーが主体だったのか、運営が主体だったのか」である。

「メンバーが住んでいた向かいの部屋を、暴行犯達がどのように利用する事ができたのかについては、元不動産会社社員が詳細な論考を加えており、「メンバーの部屋で、犯人は当日メンバーの部屋に遊びにきていた」「メンバーか運営からその部屋が空くことを聞いて入れ替わりで犯人が入居した」のどちらかでは無いかと推察している(2019年2月3日の記事2019年2月11日の記事)。

「メンバーが住んでいた事のある向かいの部屋から出て来た犯人が、他メンバーに山口さんの家に行けとそそめかされた事を匂わせた」事から、山口さんは「大ごとにしたくない」と考え、21時15分頃に電話をして駆けつけてもらった友人であり仲間であるメンバー(2021年9月現在芸能界を引退している)と共に、犯人達の話を公園で聞き、犯人との会話を録音した。

この公園での会話は、山口真帆さんが甲乙らに関係のあるメンバーを呼ぶよう要求し、被疑者らは「Aが来る」と応じた事によって行われたものだったが、結局メンバーは現れなかった、ないし甲乙がそもそも呼ばなかった(第三者委員会報告書、暴行の事実認定と根拠)。

スタッフ(マネージャー)、そして間もなく警察官も駆けつけた。この時の録音は2019年9月7日に週刊文春が公開したが、なぜか犯人の言い分に寄り添うスタッフの言動に対して疑問と怒りの声が集まり炎上した(暴行犯に寄り添う、NGT48の厄介なスタッフ)。

向かいの部屋の住人であったメンバーは第三者委員会報告書では「B」と表記された。
Bは警察で事情聴取されたが共犯とはされず、検察に送致されず、Bは事件への関与をツイッターで否定した。
暴行犯達がBの他に名前を出したC(同報告書表記)も、警察で事情聴取されたが検察に送致されず、Cも事件への関与をツイッターで否定した。
第三者委員会報告書はBとCにつき「本件事件に関与していることを示す証拠を確認することはできなかった。」としている(第三者委員会報告書全文(テキスト形式))。

但し、第三者委員会も「本件事件について、メンバーが被疑者らとの間で何らかの共謀をして関与した事実は認められなかった。」つまり「共謀は認められない」と述べるにとどまり、BとCの暴行犯とのつながりの存在可能性を否定していない。
BやCにつき最も厳しい見方をする一部を除き、主流となった論点は「BやCが暴行犯達とつながりがあったか、あればそれはどの程度のものだったか、そしてそれは本人達の意思ではなく何者かに推奨された可能性は無いか」である。

2019年1月中旬にはBもCも個人名が特定されたが、これはBとCが警察に行った事を1月の事件露見直後に両名自らツイートして釈明した事(マイナビ(2019/01/13)サンスポ(2019.1.13))と、Bが山口さんの向かいの部屋に住んでいる事は広く知られた事実であった事(ラジオ番組:2017.10.28、PORT DE NGT)による。

※当サイトではマスコミ記事のタイトルといった一部例外を除き、BとCを基本的に実名では扱わないが、これはBとCが幅広く特定されている事を否定する意図ではなく、検索エンジンへの当サイトの影響により、BとCの過大な名誉毀損を避ける目的によるものである。

暴行犯逮捕

日付をまたいで12月9日付で、犯人達は新潟警察署で暴行の被疑事実で逮捕された(報告書とマイナビニュース)。この暴行犯達は「厄介」と呼ばれるクラスタに属し、後々まで「厄介」が事件のキーワードとなった。
「厄介」と呼ばれる迷惑集団・暴力集団は、2010年前後からその存在が広く知られており、その一般的リスクは予見可能であった上に、甲乙丙は「有名な厄介オタ」として顔も知られた存在であった。
甲乙丙はネットで自分の写真や動画を屡発信しており、動画の中では「新潟県警のマッポ、弱ぇーよ」などと発言するなど(バズプラスニュース(2019.01.14)アーカイブ)、そのイメージは「厄介ヲタ」というよりむしろ「半グレ」に近い
その後の運営の対応があまりに酷かった事と、NGT48メンバー達に布かれた箝口令もあって、運営やメンバーらの言動が論点に成り易いが(グレーであるから議論になる)、論点になるまでもなく事件で最大の悪事を働いたのは、甲乙丙の3人である(ほぼ黒であるから議論が少ない)。
(詳細は「被疑者ら」を参照)

中井さんと山口さん、ツイッターで会話

同月9日(事件翌日)の夜、中井りかさんと山口真帆さんがツイッター上で和気あいあいと会話している事から、中井りかさんが事件に関与していたとは考えられず、山口真帆さんも中井さんを疑っている様子は一切無い(この時の会話を含む詳細な検証は「中井りかさんと山口真帆さんについて」を参照)。
なのに何故か翌年1月の事件露見直後から、文春は中井さんを「黒幕」などと報じ、極めて悪質なミスリードを行った。

不起訴処分は無罪ではない

同月28日、暴行犯達が新潟地検により不起訴処分となり釈放された(当初報道されず、事件露見後にこの日付が報道された)。
女性が自宅玄関で襲われても「不起訴に成り得る」という法律・司法制度の問題が露呈する事件でもあった。これは後日議論を呼ぶ事になる(法律資料集)。

事件発生1か月後、山口真帆さん、ネットで告発

2019年1月8日に、仲間の長谷川玲奈さんが3、4日ぶりに帰宅した際、何故か部屋が暖かかったという不審な事象が起きた。

2019年1月8日〜9日未明にかけて、仲間も危険な目に遭う事を危惧した山口さんが、SHOWROOMとツイッターを使用してネットに事件を告発。

山口真帆さんは決して「いきなり直情的に告発した」のではない。
事件発生から告発まで1ヶ月、運営の対処を待っていたが、長谷川さんが危険な目に遭いかけた日に、仲間のためにも告発をしたと思われる。
上記告発意図は、長谷川さんを名指ししてはいないが、山口真帆さんが(「本当のこと言わないと何も解決しないし、私とまた同じ目に遭う人がいるのに……結局この一カ月待ったけど、(運営は)何も対処してくれなくて」)と述べ、メディアも報道している事から推認できる(wezzy2019.01.09 16:25)。

NGT劇場支配人(当時)今村悦朗は「クリーンなNGTにする」「悪いことしているやつらを解雇する」と山口さんに言ったが、その後1カ月間、何も対処しなかったとも、山口さんは述べている(山口さんツイートおよびガジェット通信(2019/01/09))。

被害者がステージで謝罪させられる

2019年1月10日、山口さんは夕の公演に一部出演、なぜか山口さんが運営からステージにおける謝罪を強要された。(当時の報道・ツイート
この謝罪時、客席からは「(山口さんは)悪く無いよ!」との声が飛んだ。
この日の公演は「劇場公演デビュー3周年記念公演」であったが、「3周年」を運営が自ら汚す事となった(日刊スポーツ2019年1月10日)。

同日、即座に、元NGTキャプテンの北原里英さんが「あなたは謝るべきではありません!謝らないで。悪いことしてないです。本当に!頭を下げるのは間違ってます!わたしが悔しい」等とツイート(画像形式・モデルプレス記事)。※2018年4月までキャプテンを務めた北原さんの発信は、説得力を伴って受け止められた。北原さんの発信は後述するタイ語メディアも報じている。

8日の告発時にも既にネットには小さく無い反響があったが、この「10日のステージ謝罪強要」が、NGT48・AKSの大炎上を呼んだ決定的なきっかけである。

日本はもとより海外まで「ニッポン、ニイガタの女性ポップスターが、襲撃され、謝罪した」と大きな驚きをもって報じられ、その報道には「ステージ上で謝罪する被害女性」の写真が使われた。まさに「新潟の恥」「日本の恥」であった(デイリーメールビルボードTIMECNNインドネシア語メディアスペイン語メディアタイ語メディアドイツ語メディアフランス語メディアベトナム語メディアロシア語メディアほか、計15言語)。

運営の箝口令と「沈黙」

以後、2020年に至るまで、運営は悪手を繰り返す。
まず、被害者と碌に話し合いを持たなかった。
新潟県には2019年1月22日、「顔をつかまれてどうのこうのではなかったが」と虚偽説明(善意にとっても被害者の証言を無視した説明)を行っていた。この件は山口さんが3月22日の記者会見で指摘していたが、翌年行われた行政文書・情報公開によって、山口さんの指摘が正しかった事が明らかになった(NGT48に関する情報公開請求を新潟県に対して実施した件該当行政文書画像)。
さらに、事件当時NGT48劇場支配人であった今村悦朗は、事件発覚直後に東京に「異動」。事件の責任を問われた左遷では無く、単なる異動と発表され、しかも今村悦朗本人からの説明の機会は一切無かった。さらに第三者委員会報告書記者会見(3月22日)の手前の3月7日に、前AKB総支配人戸賀崎智信と飲食した事で、AKSは今村と契約解除(事実上クビ)。説明もさせず、事件に関係の無い事項で処分を行い、「事件を隠蔽している」と猛烈な批判を呼んだ(AKB48公式ブログ発表まとめ)。

運営はNGT48メンバーには箝口令を布いた(その存在は山田野絵さんがおそらくうっかりツイートしたが、他にも触れたメンバーも居た:まとめ)。2019年4月21日まで、「山口真帆」「まほほん」といった単語自体が、僅かな例外(中井りかさんと小熊倫実さんの僅かな発信)を除き、メンバーの発信から消え、「男2人に襲われたメンバーの事を心配しない、もしくは心配する事が許されないNGT48」という異様な姿を呈した(メンバーの言動集)。

謝罪強要ステージから、2019年1月24日頃まで、山口真帆さんのネット上での挙動がなくなり、上記の箝口令のためメンバーからの山口さんの情報も消えたため、山口さんの動静が分からなくなった。
そのため「山口さんは無事なのか」とネットでは大いに心配された(当時、安否を気遣う人たちのツイート集)。同月25日に山口真帆さんがツイッターで「いいね」を付けた事で、「(メンタルはともかく、フィジカルは)御無事らしい」と、少し安心されたほどであった。
こうしたファンの心配と不安に対し、AKSは一切応える事は無かった。

2019年1月14日(月)、AKS代表取締役吉成夏子と同取締役松村匠はウェブサイト上の「ご報告」において(魚拓)「今後、違法ではないものの、メンバーとして不適切な言動がなかったか、今回の件の真相究明のため、弁護士や有識者等の専門家による第三者委員会による調査を実施いたします。」とした。
だが設置は大幅に遅れた。翌週1月22日(火)、新潟県に対しAKSは「今週中に立ち上げ、遅くとも来週初めには発表できるように調整中」としていた(のちに情報公開請求の結果判明)。そして1月23日(水)に「週明けに発足」と新潟日報の取材に応じていたが(jcast2019年01月23日)、実際の設置は2月1日(金)。
さらに当初AKSは有識者も含まれる委員会としていたが、結局委員は弁護士3人だけで構成される事となった。なぜそのような変更があったのかについての説明も無かった。

2019年2月4日、山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さん、村雲さんのSNSプロフィール欄から、「NGT48」の表記が消えて居る事が、マスコミで報じられた(オリコン記事)。この事から、4人は何らかの形で連携していると、広く推察された(明確に山口さんが「他の3人が寄り添ってくれた」旨を公表したのは、同年4月の卒業発表時)。

第三者委員会報告書説明会

2019年3月22日、NGTの運営会社であるAKSが集めた第三者委員会の報告書を受けたAKSの対応を、AKS取締役松村匠が記者会見で発表した。この記者会見はAKSからは厳密には「説明会」と称された。
第三者委員会の委員たる弁護士が出席せず、運営側が「第三者委員会報告書」を発表した事に、「第三者委員会として異常」と多数の弁護士達から批判を浴びた(例:久保利英明弁護士からの批判等)。

松村は、「私的領域でのファンでのつながりは会社としては特定のファンを優遇する行為として不適切」としつつも、「私的なファンとのつながりということは道端であいさつ(中略)もその範疇に含まれて(中略)線引きが非常に難しい」とし、「今までNGT48内での私的領域でのファンとのつながりを含め、メンバー同士の誹謗中傷などの風紀の乱れ全般において、今回は不問」「私的領域でのファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は今回は不問にいたします。」とした(記者会見書き起こし全文)。

松村はメンバーの事件への関与を否定したが、「私的領域でのつながり」「メンバー同士の誹謗中傷」「風紀の乱れ」を認めた上で「今回は不問」とした。
1月にはAKSは「違法ではないものの、メンバーとして不適切な言動がなかったか」も問うための第三者委員会としていたが、「違法では無い」事まで「不適切な言動」の要求水準を下げた上で、残りの問題は「不問」という結論を出した。また、松村は「報告書で『あいさつ』という指摘も受けております。」(マイナビ)「道端で挨拶を交わすということもその範疇に含まれている」(おたぽる)、つまり報告書の言うつながりには挨拶も含まれるとの見解を示した。

しかし記者会見進行中、山口さんは5回ツイートを行い、会見場に波紋を呼んだ。松村匠にステージでの謝罪を強要された(2019年1月8日)こと、「報告書に記載もないのに繋がりには挨拶も含まれるというのは勝手な解釈です」「他のファンには公表できないような、特定のファンとの私的交流を繋がりと言うのはメンバーのみならずファンの皆さんも認識していると思います。証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」等と指摘(山口さんのツイート内容)。
実際に「挨拶」「あいさつ」という言葉、またはそれに類する表現が報告書に無かった報告書全文)事もあり、記者会見は長時間に亘り紛糾した(マイナビおたぽる)。

マスコミ記者達も予定時間を大幅に超えて大量の質問を浴びせ、犯人グループとの交際を認めたとされるメンバー(但し名指しは避けた)についても厳しく追及。松村は袋叩きの恰好となった。(3月22日、AKSを問い詰め追い詰めたマスコミ記者達

※なお、本ウィキ管理人は、「調査の甘さと不足」「委員が記者会見を行わなかった(同席もしなかった)」問題点は認識しつつ、報告書は重視している。それは弁護士3人が責任を持って書いた内容には、「不足」はあっても「虚偽」「無根拠・無責任な記述は無い」と判断しているからである。詳細は管理人ブログAKS第三者委員会報告書が「使える」理由を参照。

まほりこぽん、卒業発表

2019年3月21日、「どうすればよかったんだろう。どうしたらこんな目に遭わないで済んだのかな 2年前繋がろうと言われて断らなきゃよかったんでしょうか 他の人と一緒に繋がればこんな目に遭わないで済んだのかな」と、山口真帆さんがモバメで発信(wezzy(2019.03.26))。
同月22日、AKSの記者会見が炎上するさ中、菅原りこさんが「ただ真面目にアイドルをしていただけなのに…皆さんの笑顔が見たいだけなのに…悲しい…」とツイート(サンスポ(2019.3.22))。
山口真帆さんとその仲間達と、運営との溝は、深まる一方であった。というより、運営側が溝を深めようとする努力をした形跡が全く無い。それどころか運営の行動は山口真帆さん達を追放する方向に加速していった。

同年4月11日、運営はチーム制の廃止(チームGとチームNIIIの廃止)を発表。
山口さんが「この子達だけは守りたい」として来たチームGを廃止。さらには山口真帆さんの副キャプテン職が自動的に消滅する事となった(むしろこれが狙いの一つであったとも考えられる)。
当然「これが何の解決になるのか」「チームの有無は問題では無い」「運営は副キャプテンの地位まで山口さんから奪うのか」等、運営には批判が殺到した(エンタメRBB2019年4月11日togetter「NGT48チームG解散=山口真帆さんの副キャプテン職の剥奪」という怒りの指摘)。

同年4月21日、チームG千秋楽公演で、山口さん、および山口さんと行動を共にした菅原りこさん、長谷川玲奈さんが、卒業を発表した。この3人はそれぞれの名前・愛称(山口真帆:まほ、菅原りこ:りこ、長谷川玲奈:ぽん)から「まほりこぽん」と呼ばれる。
山口さん、菅原さん、長谷川さんが所属し、彼女達が大事にして来たチームGの最後の公演、千秋楽での発表だった。

山口真帆さんの卒業発表より
>「事件のことを発信した際、社長には「不起訴になったことで事件じゃないということだ」と言われ、そして今は会社を攻撃する加害者だとまで言われていますが、ただメンバーを守りたい、真面目に活動したい、健全なアイドル活動ができる場所であってほしかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。」NGT48山口真帆、卒業発表「このグループに変わってほしかった」【コメント全文】

この時、株式会社AKSの代表取締役にして100%株主である吉成夏子社長自身が、被害者を「加害者」呼ばわりし、「不起訴だから事件じゃない」と無知を晒しつつ、被害者を追放しようとしていた事が明らかになった。事件被害者とその仲間が卒業に追い込まれるという前代未聞の展開に、運営への多くの批判が殺到した(参考記事:松谷創一郎2019/5/18)。

そもそも運営が同月11日に「現行のチーム制度を廃止する」と発表した時点で、チーム廃止が事件の解決に何の意味があるのかといった批判が巻き起こっていた(NGT48のチーム制度廃止にファン困惑「意味あるの?」(エンタメRBB 2019年4月11日))。
山口真帆さんはチームGの副キャプテンであったが、その職を剥奪するとファンからの反発必至とみた運営が、チーム自体を潰したのではないかとの推測も呼んだ(「NGT48チームG解散=山口真帆さんの副キャプテン職の剥奪」という怒りの指摘(トゥギャッター2019年4月13日))。

のちに2020年1月に明らかになった事であるが、この卒業発表の翌日、NGT48メンバー荻野由佳に2018年11月3日2021年3月31日まで「こしがやの未来を創る魅力宣伝大使」を委嘱している越谷市(同大使は複数居る。越谷市ウェブサイト)が、2019年4月22日、AKSに対して、「本市が求めた事態の本質的な解決が図られない状況でNGT48のチーム制度の取りやめおよび山口真帆氏の卒業の報道がございました。」と厳しい指摘を行い、「このままでは大使としての活動が再開できない」「今後どうする積りか」との旨、回答を要求していた(情報公開された越谷市の文書)。メンバーと関係のある自治体が、「チーム制の廃止と被害者の卒業では本質的な解決にはならない」と、AKSに直言していた事になる。

4月21日から翌日にかけて(一部メンバーは5月に)、山口さん、長谷川さん、菅原さんに対してツイート・フォトログで惜別のメッセージを発したメンバーが相次いだ。
研究生は常用の発信媒体が無かったため、その発信は正規メンバーに限られたが、正規メンバーの約3分の2はメッセージを発し、「暴行被害者に本当は寄り添いたかった」メンバーが思われていたより多かった事を示した。良い諸言動については当サイト内でNGT48の安心安全7と、その他のメンバー達に詳述している。
上記諸言動は事実上の「箝口令破り」であった。
なお4月21日の卒業発表には国内外で報道がされたが、香港の民主活動家周庭氏(欅坂46の「不協和音」を聞いて頑張っていたと述べていた)は、「問題を解決するではなく、問題を提起した人を解決する。中国と一緒じゃん。」と、辛辣かつ的確な指摘をツイートしている。

卒業公演「太陽は何度でも」

2019年5月18日、山口さんと行動を共にした長谷川さん、菅原さんの卒業公演である「太陽は何度でも公演」が開催された(【卒業あいさつ全文】山口真帆&菅原りこ&長谷川玲奈が卒業公演 ファンに笑顔で別れ(oricon 2019-05-18))。
運営から弾圧される危険も覚悟で太陽は何度でも公演にゲスト出演した7名は「安心安全7」と呼ばれる。
ゲスト出演した演目は欅坂46の「黒い羊」であり、その歌詞の強いメッセージ性に、会場は息を飲んだ。
但し「皮肉では」という報道に対しては25日、山口さんはインスタグラムで「欅坂46さんの曲をお借りしました。欅坂46さんのファンの皆さんも優しく受け入れてくださって感謝です。皮肉曲ではありません。この5ヵ月間とても支えられた曲です。誰かに勇気や元気を与えられたらいいなと思います。伝えたいものが伝わっていたら嬉しいな」と述べている(女性自身(2019/05/26))。

公演名は秋元康が作詞した新曲「太陽は何度でも」に由来する。「秋元康が、事実上、グループを追放されるメンバー達のために作詞した」のは、前例が無い。
秋元康が3人のために作詞をした事は一定の評価を得たが、秋元の一貫した事件に対する沈黙に対する批判も根強く残っている(詳細は「秋元康」を参照)。
3人は5月19日付でNGT48での活動を終了。

太陽は何度でも公演に、安心安全7が公に言及する事は禁じられた(魚拓)。そして2019年6月以降、再びNGT48メンバー達から山口さん達へのメッセージは発せられなくなった。締め付けが強化されたと見るのが妥当である。

卒業後、山口真帆さんは研音へ(5月25日)、長谷川玲奈さんはクロコダイルへ(6月10日、事務所お知らせ)、菅原りこさんはエイベックスへ移った。
ただしこれらの移籍は卒業後すぐ発表されたわけではなく、特に菅原りこさんのエイベックス所属報道は2019年7月10日となり(日刊スポーツ)、その間、ファンは安心し切っていた訳でもない。

卒業直後、ネットでは一瞬、「三人がこれから活躍するのなら」と、NGT運営を批判する声が静まった時期があった。
しかしながら後述する山口さんへのネガキャンが起こり、これがNGT運営批判が長期化する原因となった。

被害者山口さんへの中傷ネガキャン〜ほぼ終息まで

2019年6月から10月にかけて、山口真帆さんが研音に所属し女優として再スタートをする中、早川麻依子NGT支配人(肩書当時)は、第三者委員会報告書と矛盾するツイートを行い、大炎上した(NGT支配人「早川麻依子」アカウントと第三者委員会報告書が矛盾しまくっている(随時更新))。

一部マスコミ(文春、スポニチ、サイゾー、ビジネスジャーナル等)と、「山口にNGTを壊された」と感じるアンチ山口アカウント群「人望民」が、被害者山口さんに対する誹謗中傷を行った(人望民によるものは2021年9月現在も継続中)。後述する「茶番訴訟」とも評される民事裁判も、その一環にあった。

文春は、吉成夏子社長の言い分で山口真帆さんの言い分を否定する記事を山口さんがラジオ番組「スカロケ」に出演する日にぶつけるなど、陰湿かつ露骨な嫌がらせを行った(テックインサイト2019.08.29)。

スポニチは時に「暴行犯の言い分を大々的に箇条書き」にして報道、「ストーカーの広報機関」さながらの有り様を呈した(2019年9月25日の報道と対する反応)。
スポニチは村雲颯香さんの卒業に際しては、村雲さんが残留メンバーをシロ認定した、などと、村雲さんの挨拶文からは解釈し得ないデマを飛ばしてもいる(NGT48を巡るデマ・ガセを検証する#mofuも参照)。
(なお、2019年9月1日には、安心安全7の一人である角ゆりあさんがキャプテンに選ばれた。2019年において、NGT運営を追及する人々からは、唯一「正解手」と評価された人選であった。)

そして2019年10月30日、同じくスポニチは「山口真帆と暴行犯がつながっていた証拠」として写真を掲載。なぜか「訴訟で使われる写真」を「スポニチが持っている」のも不自然であった。
スポニチが報じた写真は、「写メ会」と呼ばれる、ファンとアイドルがツーショットを撮る事ができ、ポーズもファンが(良識の範囲内で)自由にアイドルに要求する事ができるイベント時のものであった(参考まとめ)。

これに山口さんは数か月ぶりにツイッターでの反論を簡潔に(3ツイート)行う。その内の1ツイートは「独占入手って昨日の裁判資料?横流ししてもらった以外何があるんだろう?襲われたら会社に謝されて、メンバーにはSNSで嫌がらせされて、辞めてからは他のメンバーがやってたことを私のせいにされて。こんな会社ある?犯人との私的交流は現メンバーが認めてるのに。出してないけどその音声もあります」(改行反映無し引用、参考記事:スポーツ報知)であった。

この事象に対し、「スポニチがこれを『つながりの証拠』とするなら、僕も(私も)アイドルとつながっていた事になる笑」と、多くのファンが自分達のアイドルとの写メ会写真を大量にアップし「写メ会自慢大会」がツイッターで沢山投稿され(中には山口さんとの写メ会写真も多く含まれていた)、スポニチは爆笑と共に大炎上した。あまりにも間抜け、かつ悪質なデマであった(参考記事:サンスポwezzy)。また、スポニチに「乗って」ワイドショーで取り上げた関西・福岡のローカルテレビ番組も、同様に炎上した(スポニチ写メ会デマに関連する6件のまとめ)。
山口真帆さんは、これらファンによる「援護射撃」に、抗議ツイートの後の8時51分に、「いや、「俺も写真会でポーズ指定して2ショット撮ったから繋がりの証拠ww」ってイベントの写真送ってくるのやめてください😂(改行)イライラしてたけど笑っちゃった😂(改行)皆さんありがとう🥺」とツイートし、謝意を表明。以後再び事件については黙した。

スポニチは2019年5月頃まではごく普通に事件報道を行っていたのに、6月以降アンチ山口記事を書くようになったのも不自然だったが、スポニチはAKB新聞を発行しており、「イベントの事を何も知らない」では済まされない(書いた担当記者が知らなかったとしても、容易にAKB新聞担当者に聞いてウラをとれる環境)。
このデマ写真が「訴訟において証拠能力はある」と一部で言われた事については、【証拠能力】と【証明力】の違いについての弁護士深井剛志先生による解説を参照。

スポニチのデマに「乗った」のは、一部の地方テレビ局と、サイゾー、ビジネスジャーナル等一部に留まり、スポーツ紙を含む殆どのマスコミは山口真帆さんの反論を記事タイトルとした。
週末2019年11月2日のTBS「Nキャス」でも「話題の10位」には取り上げられたものの、スポニチの報道を少し紹介したあと、「こんな写真は私達も撮っている」「ファンがポーズを指定できる」とするファンの声と、山口さんの反論を紹介。こうしてスポニチ写メ会デマは2019年11月初頭に「不発」で確定。マスコミにおけるまとまったアンチ山口キャンペーンは、これが最後となった。
そもそも文春が公開していた事件直後の録音を聞いても、「犯人と山口さんが繋がっている様子が一切無い」のは自明であるが、それでも「つながっていた説」にしがみついていた者達から「出たらどうする」と匂わされていた「山口さんと暴行犯のつながりの証拠」が、この写メ会写真デマ一発であった事で、「暴行犯と山口さんのつながり説」は、陰謀論を除き消滅した。

だが、「人望民」と呼ばれる、NGT48ファンの一部過激派は、未だに山口真帆さんへのネガキャンと陰謀論の流布と歴史捏造に努めている。詳細は「人望団(NGT48の一部悪質ファン)」を参照。

NGT事件再発、中井りかさんつきまとわれ事件

2020年1月26日、中井りかさんが駅で「大学生くらいの男性達に、週刊誌の名前を挙げながらつきまとわれた」事件が発生(サンスポ(2020.1.27))。
この時、中井りかさんは事件の発生をツイート。「でなんでTwitterに書くかというと、マネージャーに連絡しても何も返ってこないからです」と述べていた(NGT中井りかさん、複数の若い男性からつきまといを受ける。運営が対処した形跡無し。)。

その後、中井りかさんは相当運営から叱責されたようで、青い顔でSHOWROOMを行っていた。その時に中井さんに寄り添っていたのはユニット「あぶこな」を組んでいる中村歩加さんである。
本事件のポイントは4つ挙げられる。
  • 「NGT事件」は再発した。
  • NGT48は、依然不良グループに狙われている。
  • 第三者委員会で勧告されていた、不審者情報の緊急連絡網も、整備されていない。
  • 被害を明らかにした被害者を叱責する体質が、1年以上経っても全く変わっていない。
中井りかさんと山口真帆さんの関係の詳細については、中井りかさんと山口真帆さんについてを参照。

追い出された3人の活躍

AKSの解体と暴行犯との和解

2020年4月1日、AKSは解体。ヴァーナロッサムが設立され、AKBのグループは全て分社に引き継がれた。民事訴訟はヴァーナロッサムが引き継いだ。
(その後の体制については(旧AKS)ヴァーナロッサムも参照)

2020年4月8日に、2019年5月からAKSが暴行犯を訴えて居た民事訴訟が、「AKS(ヴァーナロッサム)と暴行犯が和解」という結末を迎えた。
2019年5月の提訴から「和解」まで、AKSとマスコミは、「民事訴訟の報道」という形で山口真帆さんに悪印象を付けようと、執拗なネガキャンを行った。
この民事裁判に山口真帆さんは被告(暴行犯)からも原告(AKS)からも呼ばれず、山口さんが証言する機会は無かった。原則として民事裁判では原告と被告のいずれかが招かなければ、「第三者」は証言する事はできないが、その事を知らない(あるいは知ってて)アンチが「山口は裁判に出て来ない」と嫌がらせの非難を行った。
暴行事件に絡む民事裁判に、暴行被害者が参加できないという奇妙かつ異例の裁判は、民事裁判では原告も被告も、嘘をついても偽証罪に問われないというシステムを利用して、原告と被告の言い分がさも信用出来るものであるかのようにマスコミに流される場、山口さんに対するネガキャンの場として機能した。

「AKSと暴行犯は、山口さんの言い分が間違っていると確認する」和解で、終結。
AKS(ヴァーナロッサム)は、被害者山口真帆さんを証人として呼ぶ事すらせず、ひたすら暴行犯の話だけに耳を傾け、暴行犯と見解を一致させ、暴行犯と和解

なお民事裁判での和解は、原告と被告の間での確認にとどまり、第三者(この場合山口真帆さん)の権利を侵害する事はできない(弁護士:深井剛志先生)。また裁判所も(構造的に制度的に)暴行にかかる事実認定をしていない(できない)。
どこまでも被害者を痛めつけるAKS(現ヴァーナロッサム)であった。この裁判は「茶番」と呼ばれている。
また、弁護士 高橋 裕樹 先生は上記動画で、「判決までいったら判決文は公開される。相手の口を塞ぐ、真相を有耶無耶にするのであれば、和解が選ばれる」旨、解説を行っている。

詳細は暴行犯と民事で和解した運営を参照。
暴行犯らの詳細については厄介を参照。

以下、弁護士の解説をつけた相関図略図。※スマホの場合、クリックすれば正常に表示される。
民事での和解・欠席裁判についての弁護士の解説

親会社社長の呼びかけ

2020年4月からNGT運営新会社のFloraの親会社:Sprootの社長となった渡辺洋行氏は、2020年6月5日、「NGT48メンバーへの誹謗中傷には法的措置を講じるので、卒業メンバーへの中傷は止めて欲しい」などと述べた(発言についてのまとめデイリースポーツ(2020.06.05))。
この呼びかけ文章は、2019年5月の山口さん達の卒業後、「卒業メンバーへの配慮」を初めて運営サイドが表明したものであり、一定の評価も得た。3人の卒業から、実に1年後の事であった。

しかしながら「事件の解決、信頼回復には不十分な内容」「全て不問の姿勢は変わっていない」」「卒業生を中傷し続ける過激派をもっと本気で牽制すべき」といった批判もされている。
またこの「6月5日」は、NGT48の新シングル「シャーベットピンク」の発売発表日でもあり(中日新聞2020年6月5日)、「新曲発売のためのガス抜きか」「信頼回復してから再出発と思ったら、同日に新シングル発売とは」といった批判も呼ぶ事になった。

その後、「(2020年)6月下旬に、グループを統括する事務所が警視庁に被害を相談」し(のちの報道で判明、産経新聞2020.7.21)、その結果7月21日にNGT48メンバーへの名誉棄損容疑での被疑者の逮捕が発表されるに至り(朝日新聞2020年7月21日)、渡辺社長は言葉を履行してはいる(この7月21日は、下記岡田剛社長の「民事の和解で出た事が全て」発言と同日である)。
また、2020年3月まで止まる事の無かった山口真帆さんへのマスコミを使ったネガキャンは、2021年9月現在停止しており、一定の状況の改善をみている。
一方で、2021年9月30日現在、「太陽は何度でも公演」の動画配信やCDといった商品発売の様子は全く無く、SprootもFloraもどこまで「卒業生を応援したい」と考えているかは見え難い。

「口先だけ」と評価するのは行き過ぎと思われるが、「十分な姿勢転換」と評価できるものではないだろう。
参考記事:注目が集まるNGT48のドキュメンタリー特番(財経新聞)

新運営会社、茶番である「民事裁判が全て」と発表

2020年7月21日、NGT48が新潟市のNGT48劇場で、「今後の活動に関する発表会」を開催。その場でNGT48の運営会社である株式会社Floraの社長岡田剛は「4月8日に(加害男性との)民事裁判で和解が成立しており、そこに出ていることがすべてだと思っています」と言明(デイリースポーツ(2020.07.21))。
「被害者である山口真帆さんに発言機会すら無かった(AKSも山口さんを呼ばなかった、産経新聞2020.4.14)裁判で、被害者山口さんを追放したAKS(ヴァーナロッサム)と、暴行犯達が、勝手に両者で作り上げた和解が全て」という見解を、FloraがAKS・ヴァーナロッサムから継承する事を岡田社長が明らかにした。
これは6月の親会社Sprootの渡辺洋行社長の言葉より「後退」もしくは「改悪」した姿勢ともいえ、ネットでは批判が再び巻き起こる事となった(NGT48岡田社長(要旨)「(何を隠蔽したかは言わずに)隠蔽体質から脱却します。」エンタMEGA(2020.07.22))。

岡田社長は、被害者山口さんに「申し訳ない気持ちでおります」とも述べているが、「山口さんに言い分を述べる機会が無かった裁判が全て」としつつ、山口さんに何を申し訳なく思っているのかは謎である。
一方で、NGT48現メンバーへの誹謗中傷には厳しく臨む事も公表。暴行事件被害者は守らず言い分も聞かず、ネットでの誹謗中傷には本腰を入れるという、比重に疑問のある態度をとっている。
この際、岡田社長は「隠蔽体質からの脱却」も掲げたが、逆説的にそれまでの体制は隠蔽体質であった事を認めた。ただし、従前の会社が何を隠蔽していたのかは一切述べていない(スポーツ報知(2020年7月22日)東スポ(2020年07月21日))。

親会社Sprootの渡辺社長は「NGTを中傷する者に法的措置」、「NGTファンに対しては『卒業メンバーへの中傷を止めて欲しい』と呼びかける」(いずれも先述の通り6月5日ツイート)という、一定の事態収拾を図っているとみられるが、岡田社長の「民事の和解で出た事が全て」という残り火に油を注いだ発言(7月21日)とは整合性が薄く、親会社Sprootと、運営会社Floraが、緊密に連携して行動できていないのか、それとも連携した上でこうしたズレているように見える言動を意図的にとっているのかは、不明である。

また、人望民と呼ばれるNGTファン過激派は、7月21日公表の被疑者逮捕には満足せず、「渡辺社長は約束を履行していないから、呼びかけに応じる義理はない」としており、渡辺社長の呼びかけは2021年9月現在、過激派の言動を掣肘できていない。「卒業生への誹謗中傷はどうかおやめ下さい」との運営からの発信は、2020年6月の渡辺社長のもので最初で最後である。

なお、この7月21日の発表会では「新型コロナウィルス対策をした上での、8月からの劇場公演再開」も発表されている(モデルプレス(2020.07.21 18:02)音楽ナタリー(2020年7月21日 22:18))。

新ルール周知不徹底でメンバーと運営、炎上

上記と同日の2020年7月21日、同じ発表会で、岡田社長は新たな活動ルールと罰則強化を発表(東スポ(2020年07月21日))。
運営が安全環境を改善しようとする姿勢を見せたかと思われたが、僅か3日後にNGT48の中心メンバーの一人である荻野由佳がルール違反と看做され得る「ファンへのツイッターでの公開返信(リプ)」を行い、荻野は炎上した(NGT48・荻野由佳が運営批判!? 「ファンとの交流禁止」に不満爆発か:エンタMEGA(2020.07.28))。他にも「いいね」をつけた中井さん、中村さん、西村さん、本間さん、山田さんが問題視された。
但し本件の荻野ほか5名のメンバーについては(荻野を嫌う人々からすら)擁護意見も少なからずあった。それは運営の定めた新ルールが(少なくとも表に出て居る範囲では)「リプによるファンへの返事までは禁止されていない」と読めるものでもあった事、これまで特に強い批判をされる事無く続いて来た慣習まで否定するルールとは、必ずしも受け取れない文面だった事もある(但し一部の運営批判者からは、「問題が多発しているNGT48では、リプ返を禁止する位しなくては駄目だ」との意見も僅かではあるが出た)。
こうした事態に、運営は「ルールの発効は8月からですので現時点ではメンバーはルール違反をしていません、ご安心ください」旨、「発効日を後出しする」発表をし(運営発表引用を含む弁護士深井剛志先生のツイート)、運営がまたしても大炎上した。

弁護士深井剛志先生の指摘内容は主に以下の通りである(トゥギャッターまとめ(2020年7月27日)
  • 公開された場でのリプ返しまで禁止する必要があるのか
  • ルールの発効日くらい明確にできるはず
  • メンバーの処分を予定するのであれば、ルールは明確に定める必要がある
「新体制の目玉」として、「活動ルールと罰則強化」を謳った運営であったが、中心メンバー(荻野、中井、本間は、NGT48の主要メンバーと看做される)とすらルールの細則を共有していない事が露呈し、メンバーにルールの細部を明示していなかった運営がメンバーを炎上させた結果、「新体制」の舵取りへの信頼を損なう「出発」となった。

渡辺洋行氏、ヴァーナロッサムの取締役を辞任

現NGT48の運営会社Floraの親会社:Sprootの代表取締役である渡辺洋行氏が、株式会社ヴァーナロッサムの取締役を2020年8月31日に辞任していた事が、有志による株式会社ヴァーナロッサム登記簿謄本の調査により明らかになった(intention@NGT48さん取得の登記簿謄本、2020年11月30日取得、同年12月19日に公表)。

誰の何の意図があってこのような事象が起きたのかは発表されて居ないため、意味する所や影響は明確には図り難い。

コンプラ重視アピールの取締役らが辞任

上述した渡辺洋行氏がヴァーナロッサムの社外取締役を辞任した2020年8月31日と同日、佐藤明夫社外取締役(および従前から取締役であった大村拓也氏)も辞任していた事が明らかになった(intention@NGT48さん取得の登記簿謄本)。この内、大村拓也氏は同年9月1日付で監査役に就任している。

2019年7月1日から2020年8月31日まで社外取締役であった佐藤明夫氏は、「旧ジャスダック証券取引所でコンプライアンス委員長を務めた佐藤明夫弁護士」として日本経済新聞で報じられ、その記事では「(ヴァーナロッサム社は)新体制の発足にあわせてコンプライアンス(法令遵守・倫理法令遵守)や危機管理を担当する執行役員を置き、トラブルの未然防止に注力する。」とも記されていた(日経新聞2019年7月1日)。
すなわち、コンプライアンス重視の対外的アピールとして、佐藤明夫弁護士はAKS社外取締役に招かれ就任した筈であった。

しかし就任からわずか1年ほどで、佐藤弁護士は社外取締役を辞任(2020年8月31日)。
さらに社外監査役に就任していた篠田憲明弁護士も、同日に辞任している(大村拓也氏が翌日に監査役に就任しているのは、監査役の空席を埋めるためと考えられる)。

コンプラ重視の鳴り物入りで就任した社外取締役:佐藤弁護士(および社外監査役の篠田弁護士)は、1年と2か月で辞任。
ヴァーナロッサムのウェブサイトから両名の名は役員一覧ごと消えた。

詳細は「(旧AKS)ヴァーナロッサム」の「2020年8月、コンプラ重視アピールの役員が辞任」節も参照

警察庁の「特別防犯支援官任命」から、NGT48だけ選ばれず

2020年12月14日、警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチーム(略称:SOS47)の決起集会が、都内で行われた。
SOS47とは、全国で相次ぐ特殊詐欺の被害を食い止めるため、杉良太郎氏の呼び掛けで集まった著名人で結成されたプロジェクトチームである(引用元:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ | ストップ、オレオレ詐欺)。
SOS47には新たにAKB48、SKE48、NMB48、HKT48、STU48が就任した。
メンバーは以下の通りである。(警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ | ストップ、オレオレ詐欺
  • 特別防犯対策監:杉 良太郎
  • 特別防犯支援官:伍代 夏子、コロッケ、城島 茂、松本 利夫(EXILE)、橘 慶太、川栄 李奈、飯豊 まりえ、乃木坂46、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、STU48
乃木坂46は2年前からこの任にあるが(朝日新聞2019年3月6日)、AKBグループは2020年末に新たに就任したものである(RBBToday2020年12月14日)。
SOS47は「警察庁のプロジェクトチーム」であるが、AKB48については警視庁生活安全局長が委嘱し、SKE48、NMB48、HKT48、STU48については各府県警察生活安全部長が委嘱する(プロジェクトメンバー紹介 | SOS47の活動 | 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ)。

この委嘱から、NGT48は国内AKBグループからは唯一、漏れた。

SOS47からNGT48だけが漏れた背景には、警察庁からの要請(2020年9月14日)に対し、新潟県警が「NGT48を特別防犯支援官に委嘱することは妥当ではない」と、9項目の理由を挙げて文書で回答した(2020年10月5日)ためであった事が、2021年6月に情報公開で明らかになった(SOS47にNGT48が選ばれなかったのは、新潟県警が警察庁を止めた結果だった)。
新潟県警は、2020年10月5日時点で、NGT48について9項目にのぼる問題を認識していた事になる。
それら理由の大半は黒塗りであったが、黒塗りにした理由は公開されており、個人情報も一部あったものの、大半が法人の評価にかかるためとされていた。

すなわち新潟県警は、
  • 今村悦朗・早川麻依子が居なくなったNGT運営
  • 2020年4月1日以降の岡田社長・Sproot親会社新体制
以降の、「新しいNGT体制」に対しても、警察庁の意向に待ったをかけてまで、「警察の広報役に不適格」と判断した事になる。

写真集発売

2021年1月10日、山口真帆さんがステージで謝罪を強要された日から2年後の当日、NGT劇場5周年を祝いつつ、3名のメンバーの写真集発売が発表された。

1人は本間日陽さん。

残り2人は、相関図にもNGT48の安心安全7と、その他のメンバー達にも記述が無い、つまり「山口真帆さんには一言も寄り添わなかったメンバー」である。片方は「C」である(日刊スポーツ2021年1月10日)。

劇場3周年記念日には山口真帆さんにステージで謝罪させ、劇場5周年記念日には「沈黙メンバー」「疑惑メンバー」の写真集発売を発表。
運営が事件を完全に無視する姿勢が鮮明になった。

今村悦朗が取締役を務める会社、加藤美南を受け入れ

2021年1月31日、加藤美南はNGT48を卒業。2021年2月4日、「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」で「新人モデル賞」を受賞した(日刊スポーツ2021年2月4日)。

中国版ツイッター「微博」において、加藤美南は「Standby3 Inc.所属艺人」と表示されている(2021年4月24日アーカイブ)。
すなわち加藤美南は、株式会社Standby3所属である(但し加藤美南氏は「芸能事務所には所属していない」と述べているため、株式会社Standby3は芸能事務所ではないらしい)。

この株式会社Standby3であるが、NGT48で事件当時支配人であった今村悦朗が取締役を務めている事が、同年同月同日にネットで明らかになった(当サイト管理人も登記簿謄本で確認している、今村悦朗が出ました。株式会社Standby3取締役。)。
登記簿謄本で確認できる今村の取締役就任日は、株式会社Standby3設立日と同日:2020年9月9日である。

また、Standby3所属として加藤美南が現れたのがNGT48卒業後1週間も経って居なかった事から、NGT運営たるFloraも、加藤美南の「移籍」「移籍先」を全く承知していなかったとは考えにくい。
従って以下のいずれかの問題が考えられる。
  1. Floraは移籍先に今村悦朗が居る事を承知の上で移籍を許可したのか
  2. Floraは登記簿謄本も確認せずに、移籍を許可したのか
  3. 今村悦朗がStandby3に現れた事につき、Floraはどのように考えているのか

事件当時の支配人が一切表に出て説明もせず反省もせずに、元NGT48メンバーを芸能事務所に迎えた事には、ネットで驚きと大きな批判を呼んでいる。

なお、今村悦朗今村悦朗#standby3も参照)は、2020年3月22日に取締役を辞任していた(登記簿謄本)ことが、2021年8月8日に明らかになった。

弁護士の先生方の考察・動画

不起訴処分について

民事裁判での謎な和解について

会社は山口真帆さんの権利を勝手に処分できない
  • >他人の権利を勝手に処分することはできません。会社が従業員の権利を無視して勝手に第三者と和解などしても、従業員の権利が消えることはありません。
原告や被告が要請しなければ、第三者は証人として参加できない
「山口真帆はなぜ裁判に現れないのか」といった無知を伴う誹謗中傷が一部から起きたが、原告・被告のどちらかが証人として呼ばなければ、山口真帆さん(第三者)は訴訟で発言できない。 そして、被害者である山口真帆さんは、この裁判には一度も呼ばれず、言い分を述べる機会すら与えられなかった。
「民事の和解で真相が明らかに」などならない
  • 弁護士 深井剛志先生による「和解」解説(午後3:21 2020年4月8日)(午後5:16 2020年7月22日
    • >実質的な当事者が不在の裁判で、その当事者を貶めるような主張がなされているにも関わらず、その部分についての尋問や裁判所の事実認定もなしに和解で裁判を終了させたのに、「真実に近づけた」などの評価は非常に違和感があります。
    • >和解は一種の契約であり、今後の権利義務関係を新たに作出するものです。過去の事実関係の存否を確認することは普通はなく、仮にあっても両者の合意※に過ぎず、恣意的に操作ができます。ですので、「和解で出ていること」で過去の事件の真相が明らかになっているなどということは、ありえないものです。
  • 弁護士 師子角允彬先生によるブログ:和解内容の評価(NGT裁判)
    • >結論から申し上げると、予想したとおり、AKS側の敗訴に近い和解だと思います。
    • 本人不在のところで、このような合意を形成し、それを外部に吹聴することに違和感を持つ人は、少なくないのではないかと思います。
  • 弁護士 高橋裕樹先生によるYOUTUBE動画解説(2020/04/19):【何のための裁判だったのか】違和感ばかりのNGT暴行損害賠償請求裁判 そのポイントと理由を弁護士が徹底解説!!

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