2019年3月21日、「どうすればよかったんだろう。どうしたらこんな目に遭わないで済んだのかな 2年前繋がろうと言われて断らなきゃよかったんでしょうか 他の人と一緒に繋がればこんな目に遭わないで済んだのかな」と、山口真帆さんがモバメで発信(
wezzy(2019.03.26))。
同月22日、AKSの記者会見が炎上するさ中、菅原りこさんが「ただ真面目にアイドルをしていただけなのに…皆さんの笑顔が見たいだけなのに…悲しい…」とツイート(
サンスポ(2019.3.22))。
山口真帆さんとその仲間達と、
運営との溝は、深まる一方であった。
というより、運営側が溝を埋めようとする努力をした形跡が全く無く、むしろ山口真帆さん達を追放する方向に加速していった。
同年4月11日、運営はチーム制の廃止(チームGとチームNIIIの廃止)を発表(
日刊スポーツ2019年4月12日、
デイリースポーツ2019.04.11)。
山口さんが「この子達だけは守りたい」として来たチームGを廃止。さらには山口真帆さんの副キャプテン職が自動的に消滅する事となった(むしろこれが狙いの一つであったとも考えられる)。
当然「これが何の解決になるのか」「チームの有無は問題では無い」「運営は副キャプテンの地位まで山口さんから奪うのか」等、運営には批判が殺到した(
エンタメRBB2019年4月11日、
togetter「NGT48チームG解散=山口真帆さんの副キャプテン職の剥奪」という怒りの指摘)。
同年4月21日、チームG千秋楽公演で、山口さん、および山口さんと行動を共にした菅原りこさん、長谷川玲奈さんが、卒業を発表した(
音楽ナタリー2019年4月22日)。
この3人はそれぞれの名前・愛称(山口真帆:まほ、菅原りこ:りこ、長谷川玲奈:ぽん)から「まほりこぽん」と呼ばれる。
山口さん、菅原さん、長谷川さんが所属し、彼女達が大事にして来たチームGの最後の公演、千秋楽での発表だった。
「事件のことを発信した際、社長には「不起訴になったことで事件じゃないということだ」と言われ、そして今は会社を攻撃する加害者だとまで言われていますが、ただメンバーを守りたい、真面目に活動したい、健全なアイドル活動ができる場所であってほしかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。」(NGT48山口真帆、卒業発表「このグループに変わってほしかった」【コメント全文】)
この時、株式会社AKSの代表取締役にして100%株主である
吉成夏子社長自身が、被害者を「加害者」呼ばわりし、「不起訴だから事件じゃない」と無知を晒しつつ、被害者を追放しようとしていた事が明らかになった。事件被害者とその仲間が卒業に追い込まれるという前代未聞の展開に、運営への多くの批判が殺到した(
オリコン2019-04-21、
ビジネスジャーナル(excite)2019年04月23日、
スポーツ報知2019年4月22日、
松谷創一郎2019/5/18)。
そもそも運営が同月11日に「現行のチーム制度を廃止する」と発表した時点で、チーム廃止が事件の解決に何の意味があるのかといった批判が巻き起こっていた(
NGT48のチーム制度廃止にファン困惑「意味あるの?」(エンタメRBB 2019年4月11日))。
山口真帆さんはチームGの副キャプテンであったが、その職を剥奪するとファンからの反発必至とみた運営が、チーム自体を潰したのではないかとの推測も呼んだ(
「NGT48チームG解散=山口真帆さんの副キャプテン職の剥奪」という怒りの指摘(トゥギャッター2019年4月13日))。
のちに2020年1月に明らかになった事であるが、この卒業発表の翌日、NGT48メンバー荻野由佳に2018年11月3日2021年3月31日まで「こしがやの未来を創る魅力宣伝大使」を委嘱している越谷市(同大使は複数居る。
越谷市ウェブサイト)が、2019年4月22日、AKSに対して、「本市が求めた事態の本質的な解決が図られない状況でNGT48のチーム制度の取りやめおよび山口真帆氏の卒業の報道がございました。」と厳しい指摘を行い、「このままでは大使としての活動が再開できない」「今後どうする積りか」との旨、回答を要求していた(
情報公開された越谷市の文書)。メンバーと関係のある自治体が、「チーム制の廃止と被害者の卒業では本質的な解決にはならない」と、AKSに直言していた事になる。
4月21日から翌日にかけて(一部メンバーは5月に)、山口さん、長谷川さん、菅原さんに対してツイート・フォトログで惜別のメッセージを発したメンバーが相次いだ。
研究生は常用の発信媒体が無かったため、その発信は正規メンバーに限られたが、正規メンバーの約3分の2はメッセージを発し、「暴行被害者に本当は寄り添いたかった」メンバーが思われていたより多かった事を示した。良い諸言動については当サイト内で
NGT48の安心安全7と、その他のメンバー達に詳述している。
上記諸言動は事実上の「箝口令破り」であった。
なお4月21日の卒業発表には国内外で報道がされたが、香港の民主活動家周庭氏(
欅坂46の「不協和音」を聞いて頑張っていたと述べていた)は、「問題を解決するではなく、問題を提起した人を解決する。中国と一緒じゃん。」と、辛辣かつ的確な指摘をツイートしている。