NGT事件につき、第三者委員会報告書、マスコミ記事、メンバー達の発言、法人の登記簿謄本、弁護士の見解等々に基づき、検証可能な範囲で確かに言えることを整理。未だに撒き散らされ続けるデマ・ガセに対抗します。


運営(うんえい)とは、NGT48暴行事件において、芸能プロダクションAKSや、NGT48の新潟における支配人・スタッフ達を総称して指す用語である。
アイドル関係の文脈では、「アイドルグループを運営する組織、あるいは運営する人々」といった意味を持つ。

しかしながらNGT48の運営会社であったAKSが解体(分社化)した事もあいまって、時期によって指す対象や範囲が異なり、かなり曖昧な語彙でもある。
本項ではNGT48運営といった場合、どの時期に誰を指すか、その時期には誰が何をしていたかを扱っていく。

単語「運営」が指す対象

NGT48暴行事件周辺の話題で、単語「運営」が指している対象としては以下が挙げられる。
  1. 2020年3月31日まで(AKS分社化以前)
    1. 事件露見当時(2019年1月8日)のNGT48支配人(今村悦朗)、スタッフの、いずれかまたは全部
    2. AKS(AKB48、HKT48、NGT48を運営していた芸能プロダクション)の経営者(吉成夏子ら)や幹部、スタッフの、いずれかまたは全部
  2. 2020年4月1日のAKS解体(分社化)以降
    1. 株式会社ヴァーナロッサム(AKSが改名した企業。主に海外事業を行う)の経営者(吉成夏子ら)や幹部、スタッフの、いずれかまたは全部
    2. 株式会社Sproot(HKT48とNGT48の運営企業の親会社)の経営者(渡辺洋行ら)や幹部、スタッフの、いずれかまたは全部
    3. 株式会社Flora(NGT48を運営する企業)の経営者(岡田剛ら)や幹部、スタッフの、いずれかまたは全部
    4. 事件露見時点の支配人(今村悦朗)やスタッフらのうち、退職した者のいずれかまたは全部(の説明責任等を問う場合)

「運営」と言った場合、どれを指すか、自明であるようで、実はスタッフ(マネージャー等)が含まれている場合と含まれていない場合があるなど、曖昧な語彙である。
企業幹部についても、事件露見直後の2019年1月中は、「運営」が指す幹部と言えば、NGT48劇場支配人であった今村悦朗、今村の異動後は松村匠程度であり、吉成夏子AKS社長を「運営」として想定した人は殆ど見当たらない。
吉成夏子という名前自体がネットで頻出するのが2019年3月以降である。
むしろAKS社員では無かった秋元康の方が「運営側」として認識される事も初期は多かった(2021年12月現在も秋元康の責任については議論が分かれる。「秋元康」を参照)。

2018年12月〜2019年6月

事件発生の2018年12月8日から、暴行被害者である山口真帆さんとその仲間達がNGT48を卒業して1ヶ月の2019年6月までの間、「NGT48運営」側に数えられる人名は、以下の通りである(登記簿謄本、およびマイナビ2019/03/23)。

取締役

  • 吉成夏子AKS代表取締役。
  • 松村匠:AKS取締役(運営に関する全部の責任)。
  • 大村拓也:AKS取締役(経営・経理全般、経営企画全般)。専務。
  • 寺田明弘:AKS取締役(海外事業)。
この中では、事件対応の責任を世論から問われたのは、吉成夏子と松村匠。
大村拓也は直接の関係は無いか薄いと思われるが、なぜか減給処分をAKSから受けた(マイナビ2019/03/23THE PAGE2019/3/22(金))。

幹部・スタッフ

  • 今村悦朗:事件発生・事件露見時の、NGT48劇場支配人。
  • 早川麻依子:事件露見後の、NGT48劇場支配人。今村悦朗の後任。
  • 岡田剛:事件露見後の、NGT48劇場副支配人。
  • 厄介なマネージャー:事件現場で暴行犯の言い分を警察に代弁していた不審なマネージャー達。

関連人物

  • 秋元康:業務委託契約の総合プロデューサー
秋元康は株式会社AKS創業者であり、総合プロデューサーとして長年AKB48グループの顔として認知されて来た。
それゆえ、2019年1月から4月頃までは、「運営と言えば秋元康、秋元康の責任を問う」という論調は、ネットでも評論家でも少なくなかった。

しかし秋元康は取締役職には会社設立日から11日間しか就任しておらず(閉鎖謄本より)、2014年以降は100%株主代表取締役である吉成夏子がAKSの全権を握っていた。
事件当時(発生2018年12月8日、露見2019年1月8日)には、秋元康は業務委託契約という形でクリエイティブな面でのみAKSと関わり、経営からは後退していた。
こうした実態は、秋元康が初期にAKB48で果たした役割の大きさもあり2019年3月頃まであまり知られておらず、事件対応の責任を問う声は少なく無かった。

実態が知られて以降は、「株主でもなく取締役でもないが、創業者かつ総合プロデューサーとして、何かできる事は無かったのか」という論点で、評価が分かれている。
2019年5月、事件被害者であった山口真帆さん達の卒業公演に詞「太陽は何度でも」を提供し、山口さんと共に卒業した長谷川玲奈さんに移籍先を世話した事で、批判が弱まった面もある。
詳細は「秋元康」を参照。

2019年7月〜2020年3月

2019年7月から、2020年3月まで、「NGT48運営」側に数えられる人名は、以下の通りである(登記簿謄本、およびAKSコーポレートサイトアーカイブ)。

取締役

  • 吉成夏子AKS代表取締役。
  • 渡辺洋行AKS社外取締役。B Dash Ventures株式会社 代表取締役社長。投資家。
  • 佐藤明夫:AKS社外取締役。弁護士。コンプライアンス重視アピールで招聘。
  • 篠田憲明:AKS社外監査役。弁護士。コンプライアンス重視アピールで招聘。
松村匠はIZONEに異動(スポーツ報知2019年7月2日)。
大村拓也は2019年6月30日から2020年3月30日までの間は、AKSの取締役会から外れた。

コンプラ重視アピールで招聘された、佐藤明夫弁護士(「(ヴァーナロッサム社は)新体制の発足にあわせてコンプライアンス(法令遵守・倫理法令遵守)や危機管理を担当する執行役員を置き、トラブルの未然防止に注力する」日経新聞2019年7月1日)と篠田憲明弁護士は、2020年8月31日に辞任。
佐藤社外取締役・篠田社外監査役は、わずか1年と2ヶ月で、AKSを去った。

なお同日、渡辺洋行も、AKS社外取締役を辞任している。
また、篠田憲明弁護士は、2020年4月1日にAKS関連企業のヴィジュアルノーツの監査役に就任していたが、2021年1月28日に同職を退任している。

顧問・幹部・スタッフ

  • 竹村滋幸:AKS顧問。ANAホールディングス株式会社 特任顧問。
  • 内村和樹:執行役員
  • 坂本護:執行役員
  • 寺田成昇:執行役員
  • 前田治昌:執行役員
  • 早川麻依子:事件露見後の、NGT48劇場支配人。
  • 岡田剛:事件露見後の、NGT48劇場副支配人。
  • マネージャー達の全てではないが、事件現場で暴行犯の言い分を警察に代弁していた厄介なマネージャー達は、何人残っているか不明。

アドバイザリーボード(すぐに消えた)

2019年7月1日、マシ・オカ氏のAKSのアドバイザリーボード就任が華々しく報道された(映画ナタリー2019年7月1日ねとらぼ2019年07月01日日刊スポーツ2019年7月1日デイリースポーツ2019.07.02スポニチ2019年7月1日サンスポ2019/07/01イザ!2019/7/1日刊ゲンダイ2019/07/10リアルライブ2019年07月01日)。

しかし2019年6月30日(UTC)のコーポレートサイトアーカイブにはアドバイザリーボードの名前が載っているが、2019年8月13日(UTC)のコーポレートサイトアーカイブには、アドバイザリーボードの欄自体が消滅している。

2019年6月30日(UTC)に表示されていたアドバイザリーボードは、以下の通りである。
  • マシ・オカ(岡 政偉): 俳優、脚本家、プロデューサー
  • 舛田 淳:LINE株式会社 取締役 CSMO
  • 宮澤 弦:ヤフー株式会社 常務執行役員 メディアカンパニー長
マシ・オカ氏らがアドバイザリーボードとして活動した時期がどれほどあったかは、不明である。

2020年4月〜現在

2020年4月から、2022年2月現在まで、「NGT48運営」側に数えられる人名は、以下の通りである(登記簿謄本、およびSproot公式サイト)。

取締役

  • 渡辺洋行:Sproot代表取締役。Flora取締役。B Dash Ventures株式会社 代表取締役社長。元AKS(ヴァーナロッサム)社外取締役。投資家。
  • 岡田剛:Flora代表取締役。Sproot取締役。元NGT48劇場副支配人。
  • 前田治昌:Mercury代表取締役。Sproot取締役。元AKS執行役員。
  • 舛田淳:Sproot社外取締役。LINE株式会社エンターテイメントカンパニーCEO。
  • 坂本護:Sproot、Mercury、Flora監査役。元AKS執行役員。

スタッフ

  • マネージャー達の全てではないが、事件現場で暴行犯の言い分を警察に代弁していた厄介なマネージャー達は、何人残っているか不明。

会社名会社説明代表取締役取締役監査役
株式会社SprootFloraとMercuryの親会社渡辺洋行岡田剛・前田治昌・舛田淳(社外)坂本護
株式会社FloraNGT48運営会社岡田剛渡辺洋行坂本護
株式会社MercuryHKT48運営会社前田治昌渡辺洋行・尾藤洋介坂本護

関連人物

坂本護と前田治昌は、元AKS執行役員。
前田治昌は、HKT48の運営会社Mercury代表取締役に就任。

各種イベントの調整や配信動画の権利などで、吉成夏子(旧AKS)ヴァーナロッサム社長)の影響力がどれほど残っているかは不明。
平山朝治教授(筑波大学)との訴訟は、吉成夏子が代表取締役を務めているヴァーナロッサムが、筑波大学と共に被告となっている(平山朝治のブログ)。

今村悦朗は、株式会社Standby3の取締役を半年務めた。詳細は「今村悦朗」を参照。

「運営」を辞書で調べると

元々、「運営する人々」「運営する組織」という用法での「運営」という語義自体、2021年12月現在、辞典に載っていない。
  • デジタル大辞泉
    • >[名](スル)団体などの機能を発揮させることができるように、組織をまとめて動かしていくこと。「大会を運営する」「運営委員会」

かろうじて、編集者が不明であるウィクショナリーの項目「運営」で、2019年1月2日版に以下2番の語義が追加された(事件露見以前の編集であり、NGT48暴行事件とは無関係)。
権威のチェックが入らないデメリットの一方で、新しい語義に対応が容易なウィクショナリーですら、「人や部署」という語義が追加されたのが2019年1月2日である。

つまり、アイドル業界やイベント業界で使われるようになった、「運営する組織」「運営する人々」を指す「運営」という語義自体が、新しい用法である。
ネット上で何の疑問も無く使われている「運営」という用語であるが(※)、語義がまだ定まっておらず、曖昧さを含むものであるため、用語自体に、責任の所在を曖昧にしかねない危険性があるかもしれない。

※サイト管理人も2021年12月まで、あまりに無自覚に語義・概念の曖昧な「運営」という言葉を使っていたことを反省している。自身使い慣れた語彙であるため無意識に使っている事もあり、修正は容易ではないが、今後の代替案を2021年12月現在、模索している。

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