NGT事件につき、第三者委員会報告書、マスコミ記事、メンバー達の発言、弁護士の見解等々を比較・整理し、何が「確かに言えること」かを整理します。


本ページでは、2018年12月8日に生じ、2019年1月8日に告発され露見したNGT48暴行事件において、たびたび問題になった、メンバーとファンとのつながりメンバーと暴行犯らとのつながりについて、株式会社AKS第三者委員会どう書いているかを中心に見ていく。

株式会社第三者委員会については当サイト内記事「第三者委員会」を参照。

以下、株式会社AKS第三者委員会を「当該委員会」「当該第三者委員会」、その報告書を「当該報告書」と書く事がある。
また、注釈なく「事件」と書いている場合、2018年12月8日夜に、自宅玄関で男2人に山口真帆さんが襲撃された事件を指す。
また、当ページに限り、当該報告書の引用部分に黒い下線を引く。

本ページの目的

当サイトは、事件から2年以上経った今、被疑者らとつながっていたとされるNGT48の特定メンバーの処分を必ずしも求めない。
既に「つながっていた可能性が高い」と看做された特定メンバーは、社会的制裁をかなり受けてしまっている。
また、事件発生当時と同様に暴行犯とメンバーらが、今もつながっているとはさすがに考え難い。

本来は過剰な社会的制裁を避けるためにも、弁明と禊(解雇に限らず、謹慎や減給といった処分)の機会を設けるべきであったが、2年も経ち、大変困難となった。不可能とは述べないが、時間が経った分、困難さは増したのは否めない(ただし、今からでも禊としての解雇以外の処分は、理論上不可能ではない)。
今さら「つながりの存在」「繋がりメンバー」に言及しても、様々な意味において手遅れ…という見方もできる。

しかしながら、
「繋がりは無かった」
「被疑者らとメンバー達に繋がりがあったというのは、山口真帆による思い込み」
「山口真帆によるメンバーへの名誉毀損」
といったデマ・ガセ・暴論が、人望民・人望団と呼ばれる、アンチ山口真帆の一部NGTファンによって、2019年6月頃から2021年10月現在まで、ネットに蓄積され続けている。

こうしたデマ・ガセ・暴論に対抗し、当ページは、「暴行犯らと一部メンバーがつながっている事で、同様の事件がまた起きたらどうするのか」という山口真帆さんの危惧と懸念は、決して的外れでは無かったことを論証し、山口真帆さんの名誉を守る事を主目的とする(その他の目的は、当サイト全体の目的と同一である)。

ただし、当サイトでは、「どのメンバーがつながっていたか」につき、実名での名指ししての記述は厳に避けている。
過剰制裁を避ける人権上の配慮の為、および法的リスクを避ける為、当該報告書でも使われている「BC」等の表記以外は使っていない。
読者の皆様にも、「誰がつながっていたか」の実名での名指しは厳に避けるよう、切にお願いする。

なぜ当該第三者委員会報告書が使えるのか

当該委員会の欠点

当該第三者委員会報告書に様々な欠点がある事は、当サイト内の第三者委員会でも記述している通りである。

当該報告書の欠点は、
  • 当該委員会設置の経緯が記載されていない
  • 代表取締役(吉成夏子)、取締役、支配人(今村悦朗)らが、2018年12月8日の暴行事件から2019年1月8日まで何をしていたかを何も書いていない
  • スタッフの事件当日の奇妙な言動を掘って居ない
  • 「向かいの部屋」の契約状況を掘って居ない
  • 代表取締役、取締役らへの追及が甘い

など様々にある。

また、当該委員会は記者会見を行っていない。マスコミからの質問も受け付けず、記者会見をAKS取締役(肩書当時)松村匠に丸投げしており(第三者委員会として異常である)、当該委員会が何をどのように考えて文章を書いたのかを記者も一般人も質問する機会が無かった。

当該委員会報告書は悪文であるため、質疑応答で記述の趣旨が問われるべき所が幾つかあるが、そのような機会は2021年9月現在まで、設けられていない。

それでも使える理由

だが、それらの欠点は「事件の全容を小さく見せる」方向には働くものではあるものの、「事件の全容を過度に大きく見せる」方向のものではない。
つまり、被疑者や運営にとって、不利に働く欠点では無く、「最低限、被疑者や運営に対して、これだけは批判に値する」「最低限記述する事が可能な、事件の深刻さを示す」内容が書かれているのが当該報告書である。
そのことでかえって、被疑者や運営の立場にも、ほぼ遠慮せず使える。

また、弁護士3人が委員となって作成された当該報告書に、「不足」はあるにせよ(指摘できる不足が実際に多々ある)、「虚偽」があるとは考えにくい。
「書かない」のと「ウソを書く」のは、レベルが違う。

さらに、社内調査が本格的に行われた形跡が後にも先にも無いAKS・NGT運営において、委員弁護士3名、補助弁護士10名が、メンバー42名、AKS役職員24名、メンバー及びAKS役職員以外14名に聞き取り調査を行い、各種資料も調査した「第三者委員会報告書」は、唯一の公的な調査結果であり、これ以上の規模の調査は後にも先にも存在していない。つまり「最もマシ」と言える調査結果の一つが、当該報告書である。

従って、第三者委員会報告書に書いてある事は「不足はあるが、最低限、判明している事実」として、当サイトでは多用している。

「つながり」とは?間接的定義

直接的定義文は無い

当該第三者委員会は、報告書で多用している用語「つながり」を定義していない。
弁護士の作った文書にしては信じられない欠点である。

これは事件の真相究明にマイナスであるだけではない。
「つながりはあった、つながりの詳しい定義はしないけど」とすることで、つながりの態様が不明瞭となり、つながりの深刻さにつき憶測が生まれる事に対して抑止力が不十分となっている。

一方で、「『つながり』がどう評価されるものであるか」については記述しており、そのことで間接的に「当該委員会がつながりをどう位置付けているか」を知る事はできる。

初出

第2 、2(4)ア(イ)ごく一部のファン
ごく一部のファンにおいては、多数いるファンの中の一人であることに満足できず、私的領域における接触(いわゆる「つながり」)を持つことを試みる者も存在した。

ここが当該報告書において「つながり」の初出箇所であるが、詳しい定義がされているとは言えない。
ただ、「ファンとメンバーとの私的領域における接触」を「つながり」としている。

つながりにどのような処分が妥当なのか

第2 、2(5)ウ (イ)「つながり」と契約
専属契約には、不適切な男女交際を行った場合や、「AKSにおいてメンバーがAKB48(原文ママ)の一員としてふさわしくないと判断された場合」に契約を解除しうる条項が存在するものの、その解除事由としての「不適切な男女交際」は、「不倫」に匹敵するような行為を指すと考えるのが一般的であり、仮に、ファンとメンバーが私的領域で接触していた(「つながり」を持っていた)としても、この条項に直ちに該当するとはいえないし、また、「メンバーがAKB48(原文ママ)の一員としてふさわしくないと判断された場合」の意義が曖昧であり、「つながり」の事実一つを捉えて契約を解除することが正当と評価されるかは、必ずしも明らかではない。

当該委員会は、つながりには契約解除が正当かは「必ずしも明らかではない」としている。
また、「不適切な男女交際」を「不倫に匹敵するような行為」(民事で不法行為である)のレベルに限定しているが、これは当該委員会の判断に違和感がある所ではある。
当該委員会は

「メンバーがAKB48(原文ママ)の一員としてふさわしくないと判断された場合」の意義が曖昧

としているが、ならばこれまでAKBグループにおいてどのような処分が行われて来たかについて、報道されてきた範囲だけでも検討し、「グループにおける『判例』はどうなっているか」くらいの考察はするべきでは無かったか。

これまでAKBGでは「単なる恋愛スキャンダル」でも事実上追放されて来た者達もおり、それらとのバランスを全く考慮に入れて居ないのは違和感を禁じ得ない。

だが当該委員会は「つながりは不問とすべき」と述べているかと言えば、そうでも無い。
少なくとも、契約解除以外の処分まで否定してはいない。「不問にするべき」といった趣旨の文言は、当該報告書にはどこにもない。
さらに言えば、「契約解除はできない」との断言まで避けている。

契約を解除することが正当と評価されるかは、必ずしも明らかではない。

この文言は、普通に読めば、「契約解除以外の処分は否定していない」という結論を得られるであろう。

つながり「ファンとの私的領域での接触」は禁止されているのは自明

第2 、2 (3)イ(ア)握手会での会話
ファンとの私的領域での接触、いわゆる「つながり」は、前記2(5)ア「専属契約とメンバーの意識」に記載したとおり、所属タレントとしての「自覚」と「責任」の名において禁止されているのは自明であって、握手会はメンバーの芸能活動の場面とはいえ、私的領域での接触を求めるような会話は当然に許されるべきものではない。

当該委員会は、「つながり」は「禁止されているのは自明」としている。
すなわち
「ファンとの私的領域での接触、いわゆるつながりについては、契約解除は妥当ではないが、禁止されているのは自明」
というのが、当該委員会が示した「つながり」の一般論である。
「禁止されている」以上、「処分無し」「不問」は、当然妥当では無いとの結論は、当該報告書から導かれる。

メンバーもつながりは禁止と理解していた

メンバー達も、つながりを禁止されていると認識していた事が、報告書で分かる。

第2 、2(5)ア
メンバーからの事情聴取によれば、所属タレント、すなわち、「会いに行けるアイドル」としての「自覚」という言葉を根拠に、メンバーは、私的領域でのファンとの接触は禁止されているものと理解しており、これを破ることは重大な違反行為であると認識していた。

「つながり」の位置付けのまとめ

以上のような、第三者委員会が「つながり」をどう位置付けていたか、間接的な記述を集めると以下のようになる。
  • 「つながり」とは「ファンとメンバーとの私的領域における接触」である。
  • 「つながり」は、ただちに契約解除に当たるとは必ずしも言えない。ただし当該報告書は、わざわざ「契約解除が妥当かどうか」だけに問題を絞っており、契約解除(解雇)以外の処分を否定していない。
  • 「つながり」が禁止されているのは自明。
  • メンバーも「つながりは禁止されている」ことを認識していた。

すなわち、「禁止されているのは自明とされるほどの、ファンとメンバーとの私的領域における接触」が、当該報告書における「つながり」の位置付けと言える。

事実認定

具体的な事実として

第2 、2(5)イ
私的領域でのファンとの接触は禁止されていたものの、ごく一部のファンによる働きかけに対して、一部のメンバーは、私的領域における接触(いわゆる「つながり」)を持っていたことが、本件調査の中で、「噂」レベルではなく、具体的な事実として垣間見ることができた。
  • 私的領域でのファンとの接触は禁止されていた。
  • 一部のメンバーはつながっていたことが具体的な事実として垣間見えた。

弁護士3名から成る委員会が、ここまで書いているという事実は重い。

事例の列挙

「第2 、2(5)イ」において、「つながり」の事例が列挙されている箇所がある。

当該委員会は、列挙箇所におけるとCにかかる事については
甲の発言があったことは事実であるが、甲が本委員会の事情聴取に応じていないので、その真意・信用性については確認が取れているわけではない。

としている。

第2 、2(5)イ
丙と思われる男性から話しかけられ、何の抵抗もなく会話をしているメンバーがいること、しかも、その内容が他の複数のメンバーの現時点の行動に関するものである

この,蓮▲丱更濕峺紊吠困ら声を掛けられた、下記Aを指していると思われる。

第2、1(2)エ(ウ)
Aについても、山口氏がマイクロバスに乗っているかどうかを回答した事実以上に、Aと被疑者らとの間で、本件事件について何らかの共謀があったことを示す証拠は確認できなかった。山口氏がマイクロバスに乗っていること等を回答したことは、対応として不適切であったものの、握手会などで顔見知りであった丙からマイクロバスを下りた際に、突然声をかけられたため、咄嗟に答えてしまったのが実情と考えられる。

ただし、Aの責任の軽重はかなり議論が分かれている。
当サイト管理人は、夜中にいきなり声をかけて来た不良然とした男に対して、情報提供を拒否する適切な反応を取る事は困難だったのではないかと考えている。
何しろ丙は約1年後、別のアイドルグループ「ノイミー」のメンバーに約2時間つきまとい行為をし、逮捕されるような人物である。Aがその後しばらくつきまとわれる危険を考えれば、Aを「つきまとわれてでも帰宅情報を話すべきでは無かった」と責めるのは妥当かどうか、小さく無い疑問が残る。

第2 、2(5)イ
丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること

これについては、当該委員会は断定している。
丙は写真付のツイートも公然と行っていたが、有体に言って「不良」にしか見えない。NGT48暴行事件の約1年後につきまとい行為で逮捕されるような男である。その丙と複数回個別に会っていたメンバーが居た、という断定は、衝撃的である。
「複数回個別に会っていた」という表現を、運営側から出てきた「挨拶程度」と捉えるには無理がある。
断定部分が少ない当該報告書において、重要な断定事項である。

第2 、2(5)イ
甲が、山口氏の部屋の番号を知った経緯について、相当前に何人かのメンバーに聞いたと述べていること(本件録音データ。1ないしCについても同様)

このについては、「録音で、甲がそう言っている」という形式で委員会は述べており、断定形式では無い。この録音は後に「文春録音」として公開されているが、その録音部分でも確かに上記のような事を甲は述べている。ただ、ここは「録音の引き写し」であり、委員会で補強される形にはなっていない。

第2 、2(5)イ
甲が、本件事件が発生することを知っていたかもしれないとして特定のメンバーの名前を挙げていること
甲が、以前より、当該マンション内で、他のメンバーと会うなどしていたことから、その延長線上で、山口氏が公演終了後に帰ってきた際に、外で話すより当該マンション内で声をかけたほうがいいと考えて当該マンション内で山口氏に声をかけたと述べていること
甲が山口氏と話すために山口氏の家に行くことについて相談していたメンバーがいるような発言をしていること

ぁ↓ァ↓Δ癲峭辰慮世な」である。当該委員会独自の調査に基いた文章では無いのは、と同じである。
しかしなぜか当該委員会は「とC」だけを「真意・信用性については確認が取れているわけではない。」としており、ぁ↓ァ↓Δ呂修量こ稜Г箸垢訛仂櫃ら外している。
考えられるのは
  • 当該委員会はぁ↓ァ↓Δ鮨瑤忘れた、すなわちぁ↓ァ↓Δ眇唇奸信用性を当該委員会は確認できていない。(当該報告書は、目次も分かり難く、全体的に悪文であり、校正も不足しているように見える。単に数え忘れたというのは有り得る話である)
  • ぁ↓ァ↓Δ砲弔い討蓮何らかの補強材料があったため、「真意・信用性を確認できていない」から外した。(他の証言か証拠で、い亙箒されていた)

の2通りではないかと思われる。
但しぁ↓ァ↓Δ里Δ繊△修譴召譴如嵎箒材料がある」「補強材料が無い」のいずれであるかが考えられるため、場合分けの合計を考えれば2の3乗=8通りとなる。
当サイトでは、ぁ↓ァ↓Δ砲弔い討蓮崚該委員会は補強材料を持って居た可能性は否定できないが、真偽を慎重に取り扱うべきで、少なくとも断定は避けるべき」と考えている。

本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること

これも当該報告書らしい悪文で、「いつ、誰に、申告したのか」が不明である。
当該委員会の調査前に運営に対して申告していたのか、当該委員会の調査時に申告したのか、当該報告書だけではいずれであるかが分からない。

ただ、当該委員会に届くような形で、「つながり」を自己申告した者が居た、事までは確実である。
つながっていないのに「つながっていました」と述べる動機はメンバーには無いため、メンバー達の一部も、つながりを認めていたという事は、つながりがあったと断定する材料の一つとなる。

なお、その意図については
  • 〔良心〕良心が働き正直に話した。
  • 〔観念〕調査が広範囲に及んでいる事を知って、観念して話した。
  • 〔開き直り〕運営も黙認していた(少なくともこれまで運営が碌に調査した事が無かった事は当該報告書でも述べられている、後述)事で、話しても問題無いと、半ば開き直って話した。

等、それぞれのメンバー個々人ごとに様々な態様が考えられるため、「メンバーの良心の有無」について、自己申告があったことだけで、プラスにもマイナスにも判断する事はできない(当サイト閲覧者にも決め付けの回避をお願いする)。

なお、事件露見の2019年1月8日から、山口真帆さんが卒業した2019年5月までの間に、メッセージは出したメンバーが、一期生の約4分の3に及んだ事から、グループ多数派の雰囲気は被害者に理を認めるものだったと推定できることから、「良心」「観念」のいずれの動機の存在も、十分有り得る。

列挙部分についての当サイトの見解

当サイトでは、事例列挙部分につき、

∧困畔数回個別に会っていたメンバーがいること
本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること
の両項目を、当該第三者委員会が断定した、「つながり」についての確実な事実であると考える。
※但し、いつ、誰に、申告したのかは不明。また、Г蓮嵌鏥深圓蕕箸里弔覆り」ではなく「ファンとのつながり」を述べており、その中に被疑者らとのつながりが含まれているかは不明。

 A)も確実な事実であると当サイトは考えるが、普段からのつながりについて書かれているものではおそらくなく、△鉢Г汎盈鵑砲垢襪戮ものではないと考える。

一方、ぁ↓ァ↓Δ砲弔い討蓮確実な事実とは断定しない。
但し、委員会が「真意・信用性については確認が取れているわけではない。」との但し書きを付けて居ないため、
  • 委員会が補強材料を有していた可能性は否定できない
  • ぁ↓ァ↓Δ砲弔い討蓮強く否定する事もできない
  • 甲がここまで詳しく述べた事が、全て正確とは言えないにせよ、全て嘘出鱈目であると考える合理的理由も無い
と考える。
非常に繊細な部分になるため、当サイト読者のうちそこまで事件を掘って調べていない方におかれては、ぁ↓ァ↓Δ砲弔い討蓮◆岼儖会報告書の述べた確実な事実」としては取り扱わない事を奨める。
こうした曖昧な部分について当該委員会に質疑を行う機会が2021年9月現在まで設けられていない事は、事件の真相究明にマイナスであるだけでなく、グレーゾーンが拡大する事でメンバーの権利擁護が十分に行えないという観点からも、大変残念である。

「12名」について

12人のつながりが断定された訳では無い

当該報告書で、マスコミでも記事となって波紋を呼んだ記述の一つに「12名」がある。

第2 、2(5)イ
メンバーからの事情聴取の結果、確たる証拠はないものの、ファンから聞いた、あるいは、メンバー内の噂として聞いたとして、36名のメンバーから、他のメンバーとファンとの「つながり」に関する供述があった。その際、12名のメンバーの名前が具体的に挙がった。

ただしこの「12名」は、マスコミでもネットでも一人歩きした感がある。
あくまで
(ファンとのつながりについて、メンバーから名前が挙がったのが12名)(被疑者らとつながっていたのが12名)
であり、言及する際には慎重さが求められる。

人数が12名にまで膨らんだ原因としては
  • 被疑者らではないファンとのつながりを含んでいる可能性
  • 勘違いがあった可能性
  • 仲の悪いメンバーについて、実際にはつながっていなくとも名前を挙げて陥れようとしたメンバーが居た可能性
  • 「ファンから聞いた、あるいは、メンバー内の噂」とある事から、元々何らかの噂が広まって居たが、それは事実とそうでないものとが混じって居た可能性(悪意あるファンの存在可能性も考慮すべきである)
等も考えられる。

まとめれば
  • 「被疑者らとのつながり」と「ファンとのつながり」は別枠
  • 「12名」は「ファンとのつながり」について「名前が挙がった者」
  • その「12名」が実際につながっていたのかについては、当該委員会は事実確認をしていない(もしくは、報告書に記載していない)。

2021年9月現在では、事件を追及する人々の中で、「12名ものメンバーが被疑者らとつながっていた」と考えている者は多く無い。

補記:早川麻依子支配人(当時)のツイートの謎

第三者委員会報告書そのものの事項ではないため、本項は補記とする。
上述した「12名」につき、AKS(当時)側から報告書記者会見以後に、主張がなされた事がある。

事件露見後、NGT48劇場支配人に就任していた早川麻依子は、2019年5月26日 20:35:15に
>報告書に出ている、具体的に名前が挙がった12人ですが、
>○○がつながっていると人から聞いた。
>○○っぽい子が男の人といるのを見た。
>○○はつながっていると思う。
>○○が人目を避けるように歩いていた。
>という曖昧な話ばかり。
>処分しようにも全く証拠がありません。

とツイートした(避雷針「早川麻依子」アカウントのツイート集)。
しかしこれは大変奇妙な話である。

第三者委員会は報告書の「(2)書面回答による調査」の項に於いて、
当然のことながら、現時点までのみならず、今後も、回答が記載された書面及び記名、無記名の者が特定できる資料は、AKSを含め本委員会以外には一切開示しない。
と述べている(報告書:画像形式テキスト形式)。
従って、12人に限定した調査は、早川支配人には不可能であった筈である。

委員会委員からAKSないし早川支配人に対し、12名の氏名の漏洩があったのか、早川支配人が一部虚偽か全部虚偽であるツイートをしたか、あるいは早川支配人が「12人と言えばあのメンバー達」という心当たりがあったために12名を決め付けたのか。
いずれにせよ問題が生じる。

さらに
「○○がつながっていると人から聞いた。」「○○はつながっていると思う。」は、伝聞と憶測であり「曖昧な話」かもしれないが、
「○○っぽい子が男の人といるのを見た。」「○○が人目を避けるように歩いていた。」は直接の目撃情報であり、ある程度具体的な話である。
早川麻依子支配人はこれらを全て「曖昧な話ばかり」と一括し、「処分しようにも全く証拠がありません。」として、再調査の必要性も認めなかった。

当該第三者委員会が、「(エ)支配人の役割の明確化」において、今村悦朗支配人(当時)につき
ファンと私的領域において接触した(「つながり」をもった)メンバーの処遇については、「証拠がない」とだけ言って、申告を排除し、それ以上、調査を行わずにいたようである
と指摘していたが、今村悦朗前支配人から続くAKS・NGT48運営の姿勢を、早川麻依子新支配人も継承することが明らかとなったツイートであった。

当然のことながら、早川麻依子支配人のツイートには大量の批判が殺到し、炎上した(wezzy2019.05.27女性自身2019/05/28)。

契機としての被疑者らとのつながり

複数のメンバー

第2、3(3)ウ
前記ア記載のとおり、本件事件は、メンバー及び丙が、私的領域で接触したことを契機として発生したものである。また、前記1(1)ウ(ア)「録音データ」2に記載したとおり、本件事件は、被疑者らが山口氏と私的領域で接触したいという動機に基づき敢行された事案で、しかも、他のメンバーについても、前記2(5)イ「つながり(及びそれを疑わせる事情)」に記載したとおり、握手会におけるファンとの会話を超えて、ファンとの間で私的領域での接触を行っていた事象及びそれを疑わせる事情があることが本委員会の調査を通じて垣間見られた。特に、前記2(5)イ「つながり(及びそれを疑わせる事情)」で引用する本件事件直後の甲の発言や、実際に同発言のように丙と私的領域で接触していた者がいることからすれば、複数のメンバーが被疑者らのグループと私的領域で接触していたことも窺われる。

「窺われる」という、断定を避ける形ではあるが、弁護士3人が「複数のメンバーが被疑者らのグループと私的領域で接触していたことも窺われる。」まで踏み込んで書いたという事実は重い。
また、当該委員会は、私的領域で接触したことを事件発生の契機としている。
つまり「つながり」がそれだけで問題であるとするのみならず、事件発生と結び付いた問題であると位置づけている。

「被害者山口こそ繋がっていた」デマについて

「山口真帆こそ被疑者らとつながっていた。事件はただの痴話喧嘩」とする、NGTファン・アンチ山口過激派(人望民・人望団)によるデマがある。
ただでさえ荒唐無稽な陰謀論というほか無いが、当該委員会は、上の節での引用の中で

第2、3(3)ウ
本件事件は、被疑者らが山口氏と私的領域で接触したいという動機に基づき敢行された事案

と断定している。
冗長な説明になるが、「私的領域で接触してはいなかった」}から「私的領域で接触したいという動機」があったのである。
「被疑者らが元々山口真帆さんと繋がっていた」などというシナリオは想定し得ない。

NGT48を巡るデマ・ガセを検証するも参照。

「つながり」に対応しなかった運営

間接的言及

当該委員会報告書では、直接的に「つながり」の事実認定をしている箇所だけでなく、「つながり」があった事を前提とした運営批判の記述があちこちにある。それもまた「つながり」の態様を間接的に示す言及となっている。

第2、 2 (5)ウ(ア)
上記イに記載したようなメンバーとごく一部のファンとの私的領域における接触、いわゆる「つながり」については、前支配人あるいはマネージャーが一定の範囲で認知していた(他のメンバーから伝え聞いた場合なども含む。)と思われるところ、1件については、調査は行ったようであるが正式な処分はなされていないし、それ以外の事案については、積極的に調査や対応を行っていた形跡は認められない。

第2、3(3)エ(ア)
残念ながら、本件調査を通じて、本委員会としては、前記2(5)イ「つながり(及びそれを疑わせる事情)」に記載したとおり、ごく一部のファンと一部のメンバーとの間で私的領域での接触が行われていたことを否定することは難しいと考えており、さらに、多くのメンバーがメンバー内にファンと私的領域での接触を行っていた(行っている)者がいると認識していた(ないし疑っている)のも事実である。

第2、3(3)エ(エ)
(引用者注:支配人は)ファンと私的領域において接触した(「つながり」をもった)メンバーの処遇については、「証拠がない」とだけ言って、申告を排除し、それ以上、調査を行わずにいたようであるし、逆に、「証拠があれば処分するのか」との問いかけに対して、前記のとおり、契約上、簡単には解除ができないし、何らかの処分権限が認められているわけではないにもかかわらず、「処分する」と回答するなど、その場しのぎの対応をする場面もあった。

これらの記述は、ファンとメンバーの間に「つながり」があった事を前提としており、当該委員会は「断言」は避けているものの「ファンとメンバーのつながりがあった」事は、殆ど断定していると言って良い。

委員会からの運営批判

当該委員会報告書の中に、「(6)新潟という活動拠点の特殊性」という言葉が目次にある。
そのため、「当該委員会は事件を新潟のせいにするのか」「AKSは事件を新潟のせいにするのか」と、大きな批判を招いた。

しかしながら実際の内容を見ると、「(6)新潟という活動拠点の特殊性」は、全体からみると分量は多く無い。
むしろ

3 発生原因と対処
(1)はじめに
(2)被疑者らが山口氏の自宅を知っていたこと(事象1)
(3)被疑者らが山口氏が孤立する時間帯を知っていたこと(事象2)
第3 終わりに

の部分には、

イ 送迎時の危険への配慮が不十分であったこと
ウ メンバーの居住先の管理が不十分であったこと
(イ)握手会での会話の管理方法の改善
ウ つながり(及びこれを疑わせる事情)の発生原因と対処
(イ)メンバー教育の必要性
(ウ)マネージャー等スタッフ養成の必要性
(エ)支配人の役割の明確化

といった項目が含まれている。これらが目次に入れられなかった事は、本報告書の運営に対する批判色を捉えるのに障害となっている。

当該報告書には暴行事件に対する、事件直後から事件告発・露見までの約1カ月間の取締役達の対応が全く書かれていないのは既述の通りである。
しかしながら運営体制における問題点については、思われているよりも当該報告書は踏み込んで書いており、運営批判を行っている。

本件事件は、第2の1「本件事件について」に記載のとおりの事案であり、結果として、山口氏自身は生命、身体に重篤な損傷を受けずに済んではいるが、一つ間違えば、深刻な被害が発生してもおかしくない事案であった。このような事案が発生した以上、AKSとしては、山口氏自身の安全の確保のみならず、今後、他のメンバーに同様の被害が生じないように策を早期に講じる必要があったのであり、その前提としては、山口氏をはじめとする関係者からの事情聴取などを早急に実施する必要があった(12月28日までは本件事件について捜査が行われていたから、捜査の支障にならない範囲でという限定はあろうが。)。かかる必要性は、山口氏に対する暴行があった以上、被疑者らに対する刑事処分が如何になろうともその影響を受けるものではない。

とも述べ、調査もしなかった運営を批判している。
また、「つながり」を主題とする本ページでは扱わないが、支配人の権限が不明瞭であった運営の体制上の問題も厳しく指摘し批判している。

(「今村悦朗」も参照)

松村匠AKS取締役(当時)の「あいさつもつながり」について

2019年3月22日、AKS取締役(当時)松村匠は、「つながりには挨拶も含まれる」と述べ、山口真帆さんから「勝手な解釈です」とツイッターで反論を受けたが、上記のような委員会報告書におけるつながりの間接的定義を読解する事ができれば、「つながり」に「あいさつも含まれる」とするのは不可能である事は分かる。
仮に「つながりに挨拶も含まれる」のだとしたら、「あいさつが禁止されているのは自明」という滑稽な事になりかねない。

松村匠が認めたこと

2019年3月22日、株式会社AKS第三者委員会報告書記者会見において、記者が
記者4:遠因としてファンとつながっていることが遠くの原因にはなっているとは思うんですけれども、被害者に、山口さんに対するほかのメンバーが謝りたいとか申し訳なかったとか、私たちがこんないけないことをしてこういうふうに招いてしまったとか、謝罪の意思とか謝罪したいっていう報告とかはきているのでしょうか。
と質問したのに対して、松村匠AKS取締役(当時)は
松村:それはございます。
とあっさり答えている(THE PAGE 2019/3/23(土))。
これは「つながりには挨拶も含まれる」との見解を訂正する前の返答ではあるが、
  • 「つながりについて山口さんに謝罪したい」「申し訳ない」と考えているメンバーがいる
ことを、松村匠は認めていた。

すなわち「謝罪したいほどのつながりには、あいさつも含まれる」というのが、松村匠の認識であった。
滅茶苦茶である。

当サイトの見解まとめ

「つながり」について

既述箇所と重複する部分もあるが、以下に当サイトの「つながり」についての見解をまとめる。

当該委員会報告書が全て真相を示しているわけではない。
当該報告書に欠点が多々ある事は先述の通りである。
しかしながら、以下ア〜カまでは、当該報告書も認めている事実として良いであろう。

ア:NGT48において、私的領域でのファンとの接触は禁止されていた。

下記イとウは、当該報告書が事実として断言しており、他の諸々の録音音源とも矛盾は無い事から、事実として良いと考える。

イ:暴行犯グループのうちの一人である丙と、複数回個別に会っていたメンバーがいた
ウ:本件事件後に、数名のメンバーが、ファンとの「つながり」があったとして自ら申告していた
※この「ウ」については、「良心から正直に述べた」「観念して述べた」「運営も積極的に取り締まらなかった事から半ば開き直って述べた」のいずれも有り得る。また、この「ウ」では、「被疑者らとのつながり」を申告していたかどうかは不明である(被疑者ら以外のファンとのつながりを申告していたという可能性が残る)。

その「つながり」とは既述の通り、「禁止されているのは自明とされるほどの、ファンとメンバーとの私的領域における接触」と言える。

また、
エ:複数のメンバーが被疑者らのグループと私的領域で接触していた
上記エについては、イとウほどの確実性は無いものの、「ほぼ事実」と捉えて良いと考える。
但し、「どのメンバーか」については、当該報告書でも一切名指しをしておらず、推測の域を出ないため、名指しは厳に避ける必要がある。

オ:被疑者らとメンバーとのつながりが、事件の契機となった
上記オも、ほぼ事実と捉えて良い。

カ:運営は、「つながり」を認知しても、積極的に調査や対応を行っていなかった
上記カは、「確実な事実」として良い。2019年5月以降、イ、ウ、エ、オについては、運営は早川麻依子支配人(当時)のツイート等を通じ、若干の反論を行おうとしたが、カについては一切反論していない。
当該報告書にも、一般の第三者委員会報告書では書かれる事の多い社内調査からの引継ぎが全く無いのは、書けるような社内調査がそもそも無かったからと考えるのが妥当である。
それどころか運営は「証拠が無ければ処分も何もできない」との姿勢を一貫して示して来ており、当該報告書が言う「調査や対応を行っていない」という指摘を自ら補強し続けている。

結論

上記ア〜カから、山口真帆さんが「つながり」を背景とした事件の再発を懸念して告発を行った事は、正当であるというほかない。
山口真帆さんが「つながり」を背景とした事件の再発を危惧し、他の子も襲われたらどうするの、と訴えた内容には、しっかりとした公益性がある。

一方で、2年という時が経ち過ぎた事、さらにつながりを疑われた特定の少数メンバー(さらに元メンバー)は、既に社会的制裁を受けており、当サイトは実名での名指しでのメンバー批判の必要をこれ以上感じない。

補足)仮に運営と特定のメンバー(ないし元メンバー)が、今後、弁明と禊を希望しこれを実行するのであれば、事件被害者の権利を侵害しない範囲で、かつ適正であると認められる範囲において、当サイトはその弁明内容を紹介する。

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