当wikiはNGT48事件につき、第三者委員会報告書、マスコミ記事、メンバー達の発言、法人の登記簿謄本、弁護士の見解等々、検証可能な範囲で確かなことを整理し。未だに撒き散らされ続けるデマ・ガセに対抗します。


吉成夏子(よしなり なつこ)は、NGT48暴行事件当時、AKSの代表取締役社長にして100%株主であった人物である。

AKS改名後のヴァーナロッサムでも、代表取締役であり、(おそらく)100%株主である※。
※株式の譲渡があったといった発表は無いため「おそらく今も100%株主」と思われるが、株主の構成につき公表や公開がなされたわけではないため、2021年3月現在、100%株主としての地位については、厳密には推測の域に留まる。

事件の前後の時期、タイ王国に住所があった(臨時株主総会招集ご通知(株式会社ケイブ、2019年4月10日))。
現時点での住所も登記されていて誰でも知る事は可能であるが、個人情報保護の観点から当サイトでは記述しない。

AKS社長

社長にして100%株主

事件当時、吉成夏子はAKS代表取締役であり、株式会社AKSの株式を100%保有していた(「子会社株式の一部譲渡に関するお知らせ」株式会社KeyHolder2018年12月27日)。
オーナーにして代表取締役、つまり誰も止める事のできないAKSの絶対権力者であった。
2021年3月現在も、AKSから改名されたヴァーナロッサムの代表取締役である。
株式が譲渡されたという発表や報道は無いため、2021年3月現在もなお、ヴァーナロッサムの100%株主であると推測される。
  • 2012年12月1日、AKS取締役に就任(閉鎖事項全部証明書)。
  • 2014年1月29日、AKS代表取締役に就任(閉鎖事項全部証明書)。
  • 2014年6月30日に、創業者の一人であった窪田康志が代表取締役から退いてから(閉鎖事項全部証明書、およびメンズサイゾー2014年07月27日)、吉成夏子は単独でAKSの代表取締役を2020年3月まで務めた(閉鎖事項全部証明書および履歴事項全部証明書)。
  • 2020年4月以降は、AKSを改名し引き継いだヴァーナロッサムの代表取締役となっている。

2019年3月1日にSKE48が株式会社KeyHoderに事業譲渡された際、譲渡価格は30億円であったため(東洋経済2019/04/06)、AKB48、HKT48、NGT48を運営するAKSの全株式の総額はそれを超えている可能性がある。
吉成夏子が2014年に突然現れAKSの全株式を取得した際、どのような経緯からそのような巨額の資金が一気に動く事になったのかは、不明である。

家族関係といった人間関係による資金があった、との説があるが(ほぼ事実であるかのように語られている)、当サイトでは確たる情報源(会社発表やマスコミ発表記事など)が未確認である。
AKS(および、改名後のヴァーナロッサム)は上場企業では無い事もあり、出て来る情報は極めて限られている。

しかもヴァーナロッサムのウェブサイトは、スカスカである。「社名」と「住所(日本語だけ)」しか無い。電話番号もFAX番号もEメールアドレスも無い。まるで連絡して欲しく無い会社かのようである。

AKBグループ運営企業の取締役

吉成夏子はAKSの代表取締役を務めつつ、グループ企業の取締役も務めた事がある。
株式会社STU2017年6月21日〜2019年6月18日退任
株式会社ゼスト(SKE48運営)2019年3月1日〜2020年8月12日辞任

秋元康との関係

一般のイメージに反し、秋元康は事件当時、AKSの代表取締役どころか取締役ですら無く、さらには社員でも無く、AKSと業務委託契約を結ぶ身分であった。
AKSの最高責任者にしてオーナーは吉成夏子であり、秋元康は「クリエイティブを担当」するだけの存在となっていた。
その事が、秋元康の責任を問うのに論点となる。
詳細は秋元康を参照。

AKS社長就任前の経歴

ゲーム会社

吉成夏子の個人としての経歴は殆ど公開されていない。
辛うじて見つかる経歴説明が以下となる。

>吉成夏子氏は国民的アイドルグループの運営をしている AKS の代表取締役でありますが、過去にゲーム開発会社である株式会社リイカの代表取締役を務め、在任中に累計 800 万ダウンロードを達成したアプリゲーム「Q」の制作・運営の指揮を執った実績があり、ゲーム業界についても精通しております。(引用元(PDF)「第三者割当による新株式及び新株予約権の発行並びに主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」株式会社ケイブ(2019年3月14日)アーカイブ

この「Q」については、ウィキペディアに記事がある(該当記事:Q (パズルゲーム))。2015年1月9日配信開始のゲームであり、吉成夏子が「制作・運営の指揮を執った」時期は、その前という事になる。AKS代表取締役との兼任期間があったかどうかは不明である。
但し日本語版ウィキペディアの該当記事には、「吉成夏子」の名は無い。単に書き漏らされているのか、あるいは特筆する必要が認められなかったのかは分からない。

パチンコメーカー京楽

吉成夏子は「パチンコメーカーの京楽産業.グループ出身」である(東洋経済2019/04/06)。
その事は2019年3月22日に行われた第三者委員会報告書説明会(記者会見)においても、竹内記者(出典は片仮名表記であるが、東洋経済の上記記事に「竹内 一晴」の署名があるため、同一人物と推測し漢字表記とする)が吉成の出身母体を「吉成さんは京楽産業さんですよね、パチンコメーカーの」と、AKS取締役(肩書当時)松村匠に確認し、松村は一言も否定していない(認めている、として良いだろう。出典:THE PAGE「NGT48暴行事件 第三者委報告を説明(全文2)」2019/3/22)。

だが上記の株式会社ケイブ発表の経歴説明には、なぜか「パチンコメーカー」「京楽」の記述が無い。

山口真帆さんに非好意的であり(スポニチ写メ会デマを参照)、この記事でも吉成夏子に好意的なスポニチが、
>11年にパチンコメーカー京楽産業が資本参加し、その京楽出身の吉成夏子氏が、14年から代表取締役社長に就任し、同社の株式も100%保有した(強調マーク引用者、スポニチ2020年1月20日)。
と報道しており、「吉成夏子がパチンコメーカー京楽出身」である事は隠されてはいないはずであるが、上記のケイブ発表の経歴説明にその経歴が述べられていない理由は分からない。

ほか、2015年1月には、株式会社クロスゲート(同名企業が複数あるため注意)の代表取締役社長も務めていた事が分っている(実機アプリ「ぱちんこ よしもとタウン」PC/Android版が今冬リリース決定2015/01/20)。時期的にはAKSの代表取締役就任と重なっているが、兼任期間がどの程度あったかは不明である。
この記事では
  • >株式会社クロスゲート(代表取締役社長:吉成夏子、本社:東京都新宿区西新宿2-7-1小田急第一生命ビル22F)は、京楽産業.株式会社(代表取締役社長:榎本善紀、本社:愛知県名古屋市天白区中砂町185)の新機種「ぱちんこよしもとタウン」の実機アプリを、Android版/PC版KYORAKUサプライズらんどでリリースする事が決定しました(強調マーク引用者、同上記事:4Gamer.net2015/01/20)。
としており、吉成夏子の「ゲーム会社」「パチンコメーカー京楽産業」の経歴が分り易い事業の一例となっている。
この事業は別報道では
  • >京楽産業.株式会社(代表取締役社長:榎本善紀、本社:愛知県名古屋市天白区中砂町185)は、スマートフォン&PC向けサービスサイト 「KYORAKUサプライズらんど」(コンテンツプロバイダー:グループ会社・株式会社クロスゲート)にて、サイトへ月額会員登録を行うことでプレイが可能となる新機種『ぱちんこ よしもとタウン』 実機アプリのAndroid版を、2015年2月18日(水)より先行して配信開始しました。(パチンコ業界ニュース2015/02/18
と報じられている。

(株)リイカと(株)クロスゲート

吉成夏子が代表取締役を務めていた株式会社リイカは、京楽のグループ会社である(KYORAKU公式ページ)。
同じく吉成が代表取締役を務めていた株式会社クロスゲートは、2017年7月3日に、株式会社リイカに合併された(株式会社クロスゲートの企業情報(東京都新宿区)|全国法人情報データベース)。

すなわち、分かっている範囲の吉成夏子の経歴からは、「京楽グループの出身」と言える。

家族関係

あるゲーム会社の社長令嬢であるとの説があるが、当サイトでは確証を得られる出典を見出せていない。
上記項目で名前の出ている榎本善紀社長と吉成夏子の人間関係もネットで様々に記述されているが、複数のパターンがあって情報が錯そうしており、信頼できる情報源が確認できていないため、現時点では当サイトにはいずれの説も記載しない。
なお、榎本善紀氏は、2014年1月29日までAKS取締役を務めてもいた。

経歴が「取締役」「代表取締役」までしか遡れない事も、AKSの全株式取得時に突然巨額の金が動いた事も、「何らかの人間関係が無ければ為し得ないのでは」と思われるものであり、それが様々な憶測を呼ぶ素地となっている。

顔写真も限られた機会にしか出ない(限られた例:AKS社長·吉成夏子氏単独インタビュー:上海ChinaJoy)。
「動く吉成夏子」として確認できる動画は、YOUTUBEのBNK48の紹介動画で3秒間ほどだけ登場する部分があるが(該当動画の2分52秒から、マイクを持った女性:เปิดเบื้องหลังกว่าจะได้สมาชิก BNK48 รุ่นที่ 1))、その動画でも声は出て来ない。
自己顕示欲は薄いようである。
…と思わせておいて、情報公開された、2019年3月29日に吉成社長と新潟市とで行われた面談の記録においては、「面会時間(30分程度)のほとんどが吉成社長の発言」とされる中、「自分がこれまで歩んできた経歴の説明」を行っている(公開された文書)ため、自分の経歴を自慢したいのか隠したいのか不明である。

NGT48暴行事件に際して

表向き沈黙

絶対的権力者であるにもかかわらず、吉成夏子は事件について記者達の前では語る事は全く無かった。
記者会見が無かったのはもとより、取材を受けて記事にされた事すらゼロである。

新潟県に対し暴行事件を矮小化して報告

吉成夏子は新潟県庁や新潟市役所を訪れ、県や市に説明を行っているが、2019年1月22には新潟県に対し、
  • 山口真帆さんが顔を掴まれた事を否定(暴行の事実認定と根拠も参照)
  • 「本人が被害者と言っているので被害者とするが」などと発言
するなど、暴行被害を矮小化し、被害者を被害者と認めない言動をとっていた事が、有志による新潟県に対する情報公開請求で明らかとなった(該当公開書面画像新潟県からの情報公開まとめ第一弾)。

情報公開された行政文書で100%確認できるものは新潟県に対するものだけであるが、吉成夏子が新潟県と新潟市に別々の認識や見解を示したとは考え難く、新潟市にも同様の認識を示していたと推測して差し支えない(仮に新潟市には新潟県に対するものとは異なる内容の説明をしていたとすれば、別の問題が生じる)。

第三者委員会に沈黙。記者会見には出ず

第三者委員会は、代表取締役吉成夏子が事件について何を考えどう行動したかについて、一切報告書に記載しておらず、吉成夏子に及び腰であったと思われる。
第三者委員会に対してAKSから支払われた報酬は4470万円である(金額は第三者委員会の報酬の相場から見て法外に高いとは言えない:詳細は第三者委員会を参照)。

第三者委員会報告書説明会(記者会見)には、松村匠(AKS取締役、以下肩書当時)、早川麻依子(NGT48支配人)、岡田剛(同副支配人)の3名が出席し、吉成夏子は出なかった。
出席した東洋経済の竹内記者からは松村匠に対し、
>やはりこういうときは社長、トップがやっぱり率先して指揮を執って危機に当たるというのがこういう危機対応というか、企業不祥事のある種定石というかセオリーだと思うんですけど、名前は松村さん、連名でいろいろ告知されると出てはきましたけども、今日もいらしていないですし、ちょっと非常に、社長が出てこない、しかもオーナーでもある、AKSイコール吉成さんということだと思うんですけれども、その方が出てこない中で、先週金曜日にはケイブという会社の筆頭株主に吉成さんがやられて、ニュースになっているわけなんですけども、対応の場で全然お顔が見えない方が、上場企業の株主に、お金をだいぶつぎ込んで筆頭株主に躍り出られるということが、非常になんか、不可思議というか理解に苦しむと思うんですけど、その辺りいかがですか、役員として。
>社長もこの場にいていただきたいというか、内々のフォローというよりは前面に出られたほうがいいんじゃないかなとは思うんですけれど(強調と着色は引用者、引用元:THE PAGE「NGT48暴行事件 第三者委報告を説明(全文2)」2019/3/22
と、当然かつ常識的な疑問が投げかけられたが、結局2021年1月17日現在まで、吉成夏子は表に出て来て記者の質問に応じた事は一度も無い。

山口真帆さんに暴言

被害者である山口真帆さんには「不起訴だから事件じゃない」(←無論誤りである)「会社を攻撃する加害者」と言い放った(オリコン2019-04-21)。

2019年5月以降

表に出て来ない吉成夏子であるが、一部週刊誌は吉成夏子の陰での発言を「何故か」詳細に入手し何故か宣伝した。
その内容は数々の矛盾を孕むもので、大いに炎上した。
ツイッターではハッシュタグ「#吉成夏子よ今すぐaksの社長を辞任しろ」が生まれるなどしている。

2019年11月以降、吉成夏子の発言は全く報じられなくなった。
2020年4月にAKSはNGTの経営から退き、吉成もNGTの経営から手を引いた※が、結局表に出て来て説明責任を果たす事は無かった。

※SprootでもFloraでも、吉成夏子は取締役・監査役に就いていない。但し、FloraないしSprootの株式を保有している可能性は残されている。

民事訴訟は「暴行犯と和解」

2020年4月8日には、暴行犯を相手に提起していた民事訴訟を、「和解」で決着させ、その「和解」でも暴行被害は矮小化された。
  • 弁護士 深井 剛志 先生による解説
    • >実質的な当事者が不在の裁判で、その当事者を貶めるような主張がなされているにも関わらず、その部分についての尋問や裁判所の事実認定もなしに和解で裁判を終了させたのに、「真実に近づけた」などの評価は非常に違和感があります。(2020年4月8日
    • >和解は一種の契約であり、今後の権利義務関係を新たに作出するものです。過去の事実関係の存否を確認することは普通はなく、仮にあっても両者の合意※に過ぎず、恣意的に操作ができます。ですので、「和解で出ていること」で過去の事件の真相が明らかになっているなどということは、ありえないものです。(2020年7月22日
  • 弁護士 師子角 允彬 先生によるブログ:和解内容の評価(NGT裁判)
    • >結論から申し上げると、予想したとおり、AKS側の敗訴に近い和解だと思います。
    • >本人不在のところで、このような合意を形成し、それを外部に吹聴することに違和感を持つ人は、少なくないのではないかと思います。
2021年1月14日に至るまで、吉成夏子からは被害者への気遣いの発言は、一切無い。

保有株式(ケイブとKeyHolder)

2020年半ば

吉成の保有株式の内、当サイトの調査で明らかになっていたものは以下の通りである。

2021年1月〜4月の変化

「株探」サイトで確認できる範囲※で、
2021年01月15日16:00現在
および
2021年04月09日16:00現在
において、ケイブとKeyHolderの2銘柄を保有(上場企業の情報のみが掲載されているため、ヴァーナロッサムの株式情報は記載されていない)。
※プレミアム会員限定コンテンツとされているが、無料で閲覧可能な範囲で分かる事を本項では記述している。

吉成夏子の保有株の時価総額は、
2021年1月15日17億5百万円
2021年4月9日13億9千万円
と、3か月で激減しているが、これは株価が下落したといった原因が主因ではなく、
  • KeyHolder保有株数が538万4千株→15万5千株に激減
した事が影響しているとみられる。

これにより、吉成夏子のKeyHolderでの株主順位が、4位から10位に下がった。

吉成夏子のKeyHolderへの影響力は下がったとみられる。
新株予約権の強制行使という形で7億円で購入した株を、約3億円で売却したと推測することもできる。
そのような差し引き4億円の大損をしてまでKeyHolder株を大量に手放した理由は、全く不明である。

新株予約権の話題については以下を参照。

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