辞書などにおいて明確に定義づけられた事は無いが、グループアイドル界隈における「厄介」とは、2022年7月20日現在でおおよそ、以下のような項目のいずれかまたは複数・全部を満たす者を指して、ネット上で使われるようになっている。
- アイドルや他のファンに対して迷惑な行為を行う者
- 劇場・ライブ会場(コンサート会場)で、公演中に周囲と合せない大声を出したり、ジャンプしたりサイリウムライトを高く掲げて振り続けたりして後ろの観客の視野を遮ったりする
- 劇場・ライブ会場(コンサート会場)で、良い座席を奪うなどする
- 握手会会場等で、割り込んだり、持ち時間を超えて握手や会話を続けたりする
- 上記劇場・ライブ会場(コンサート会場)・握手会会場等、イベント会場で、他のファンに暴力行為を働く者
- アイドルに握手会で自分の名前を覚えさせようとする者(自然に覚えて握手会で名前を呼んでもらうなどするまではルール容認内であるが、「覚えさせる」という者は「認知厨」などとも呼ばれる)
- 握手会会場で、わざわざ握手に並んで相手アイドルに暴言を吐くなど、アイドルを傷付ける者(下記「説教厨」も参照)
- アイドルの個人情報を得たり、住所を特定したり、つきまとったり、郵便物を窃取したりする(2009年に発生)など、ストーカー行為・犯罪行為を行う者
用いられる場面により、上記「迷惑行為を行う者」「犯罪行為を行う者」のいずれか、もしくは全てを指す。
厄介同士が仲間となり、集団で迷惑行為を行って周囲を威圧する(威圧して良い席を奪うなどする)場合もあり、1の段階の厄介でも、大変悪質かつ暴力的なケースも多々報告されている。
犯罪行為については、玄関で女性を2人がかりで襲った2018年12月8日発生のNGT48暴行事件のように、極めて深刻な事件に発展しているものもある。
2018年頃までは、熱狂的なファンに対し「厄介ヲタ(のよう)じゃないか」などと揶揄したり、熱狂的なファン(あるいは同じアイドルグループの別メンバーに対して熱狂的なファンであるかのように振る舞うメンバー)が自虐したりといった場面で、「厄介」という言葉は冗談としても使われていた。
しかしNGT48暴行事件発覚以降(2019年以降)、「洒落では済まなくなった」彼らの実態が広く知られるにつれ、そうした「ネタ」として使われる用法は激減した。
迷惑行為・犯罪行為は、2009年頃からネット上にも痕跡が残っており、2012年頃からはまとまった形でネットに記録が残されている。
2014年には、AKBGに限らず、迷惑行為・暴力行為を行う者達の集団が存在する事が、ネットメディアでも報道されていた(-
(2014/01/21)サイゾー)。